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選評者からのメッセージ

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10月5日締め切り分から2016年の月例コンテストが始まります。選評者は以下のように新しくなり、各部門を担当していただきます。また、大西みつぐさんには、コンテスト入選への心得として、「魅せる写真、活きる写真」の連載を続けていただきます。各部門の入賞者数など、くわしくは左㌻の「アサヒカメラコンテスト応募要領」をご覧ください。なお、ファーストステップ部門の応募者は他部門には応募できませんので、ご注意ください。
 
 

カラープリント

清水哲朗


 1975年、横浜市生まれ。独自の視点 で自然風景からスナップ、ドキュメントまで幅広く撮影。2005年「路上少年」で第1回名取洋之助写真賞受賞。14年日本写真協会賞新人賞受賞。個展開催多数。日本写真家協会会員。

視点、写真力、プリント力を

 甲子園出場監督が「選手たちを徹底的に型にはめるが、はみ出てくる奴は必ずいる。それが個性」と語ったり、某テレビ番組で横綱が「型をもって、型にこだわらない」と語ったり、何かに挑戦する人はいきなり型を崩すことはないようです。かくいう自分も取材に出るときには「定番、ホームラン、予想外」の三つを常に意識しています。審査する側に立った場合でもそれは同じこと。イメージどおりの作品、条件がそろえば撮れるとわかっていてもなかなか撮れない被写体を狙った作品、まったく違う視点で勝負してくる作品に振り分けています。どれも大事ですが見栄えのするプリントならば入選する確率は高くなります。視点、写真力、プリント力のバランスを見るつもりです。


組写真

英 伸三


 1936年、千葉市生まれ。東京綜合写真専門学校卒。60 ~ 70年代、農村問題などを通じて日本社会の姿を追い続けた。92年から中国の上海と江南一帯の明、清時代の面影を残す運河沿いの古鎮を訪ね、開放政策によって姿を変えていく街のたたずまいや人々の暮らしを記録している。現代写真研究所所長。日本写真家協会会員。

メッセージ性のある作品を

 19年ぶりに組写真の部を担当することになった。この間、時代は変わり、デジタル写真が主流になって表現方法も多様化した。だが、写真の一般的傾向として、人間の暮らしを正面からとらえた力強い作品が少なくなっているように思う。人物が写っていても風景のなかの点景であったり、ポーズした記念写真風であったりして、暮らしの息遣いといったものがあまり感じられず、感動や衝撃など写真に求められる力を考えると印象が淡白で弱いのである。組写真は、写真それぞれの関連性と、ときには大胆な組み合わせによって、対象となる事柄や被写体の本質に迫ることができる。テクニックで見せる写真より少しあらっぽくてもメッセージ性のある作品を期待しています。


モノクロプリント

ハービー・山口


 1950年、東京都出身。大学卒業後ロンドンに渡り10年を過ごす。その間、劇団の役者を経て写真家になる。アーティストから市井の人々まで、生きる希望をテーマとして撮り続けている。スナップ・ポートレートというスタイルによる清楚で自然な作風は多くの人々の共感を得ている。エッセー執筆、ラジオのDJ、さらに布袋寅泰のアルバムには作詞家として参加している。2011年度日本写真協会賞作家賞受賞。

よい写真とは何かをともに考えて

 私はほとんどの場合モノクロ写真を撮る写真家ですが、しばしば「なぜモノクロにこだわるのですか?」と尋ねられます。モノクロ写真は赤や青という色彩ではなく、白から黒に至る階調で描いていますが、そのシンプルさ、美しさが好きなんですね。色彩がないだけに研ぎ澄まされた人間の表情と美しい光と影がより強調される気がして、写真が発明された時代にはモノクロしかなかったわけですから、この原点にこだわっていたい、という願いがあります。審査とは、①テーマ、②独自性、③写真の完成度を見分けることです。この三つが備わると、写真には人に何かを訴える力が宿るのではないでしょうか。写真が訴えるものが人々に伝わる価値と、よい写真とは何かをともに考えていきたいと願っております。ぜひ皆様の力作、素敵な一枚をご応募ください。


ファーストステップ

かくたみほ


 三重県鈴鹿市生まれ。雑誌、CDジャケット、広告などで光を生かした作風で活動中。ライフワークではフィルムカメラを愛用して光、暮らし、自然を、旅をベースに制作。著書に『写真の撮り方 きほんBOOK』『ふんわりかわいい写真の撮り方ノート』、写真集『あふるる』『キラリキラリ』『NOTE BOOK』(No.1 ~ 6)がある。 HP=http://mihokakuta.com/

撮られた時の状況や気持ちを想像して

 はじめまして。趣味で写真を撮っていましたが、22歳で上京して探したアルバイトが撮影スタジオのアシスタントでした。そこでどっぷりと写真の魅力にはまった私は次に写真家・小林幹幸氏のアシスタントをしていました。このころはいろいろな思いを抱えながらがむしゃらに撮っていました。そんな時にこのコンテストで入賞し、写真学校に通っていなかった私には知らない人に評価してもらえたことが支えになり、写真を撮り続けていく自信になりました。私の審査が、皆さんの何かのきっかけになればと思います。応募作品が撮られた時の状況や気持ちを想像して、丁寧に見せていただきます。




2014年のアサヒカメラコンテストの年間優秀者に贈られるアサヒカメラ賞にはカメラ・用品メーカー各社のご厚意により提供される副賞のほかに、各部門の1位から3位までの入賞者には、賞金として、1位5万円、2位3万円、3位2万円が贈られます。各部門の次点およびファーストステップ修了者にも副賞が贈られます。

 

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