パ・リーグは両氏ともA、Bクラスの各3球団が一致。江本氏の優勝予想はソフトバンクだ。「クライマックスシリーズなど短期間に大爆発できる。試合が減った今季に強い」。西武楽天日本ハムロッテオリックスと続く。「西武は秋山翔吾の穴は大きく、優勝した昨季ほど勝てないかもしれません。楽天は補強が成功し、Aクラス入りはできるのではないでしょうか」

 優勝は楽天とみる里崎氏。「昨季は3位と健闘。三木肇・新監督のもと則本昂大ら投手陣など期待できるのでは」。ソフトバンク、西武、ロッテ、オリックス、日本ハムの順だ。

「ソフトバンクは終盤になって活躍するが、今季は少し事情が違う。オリックスは泥臭く1点を取りにいくスタイルで戦えば、上を狙えるかもしれません」

 無観客のなか気持ちの高め方も難しい。「そもそも昭和時代のパ・リーグも近い状態だったかもしれません(笑)。静かで無駄なプレッシャーがなく、結果を出せる選手もいるのではないでしょうか」(里崎氏)

「実戦のカンがないままなのは難しい。ヤジられないのはいいかもしれない(笑)。観客の有無に関わらず、自分のコンディションを保つことが大切です」(江本氏)

 特異なペナントレースを制するのは、どの球団か。(本誌・太田サトル)

週刊朝日  2020年7月3日号

[AERA最新号はこちら]