斎藤洋明氏は河野氏の出陣式にオンラインで出席 (c)朝日新聞社
斎藤洋明氏は河野氏の出陣式にオンラインで出席 (c)朝日新聞社

 女性差別撤廃条約では明確に、女性差別にあたる「慣習や慣行」は修正または廃止しなければならないと定めています。「伝統」を言い訳にして差別をそのままにしたらダメなんです。

 コロナ対策にしてもそうですが、菅政権ではアカデミアや専門家を軽視する傾向が続きました。専門家会議にも都合のいい専門家だけを入れて、アリバイ作りに使った。専門家の中にも、解釈の違いはあり、多様な専門家がいます。その意見を聞いて政策に落とし込んで判断するのが政治家だし、それが政治への信頼感になる。聞き役になって調整するのがリーダーです。聞く耳を持てない人は、総裁になるべきじゃない。本気で聞く耳を持っている人かどうかは今後もしっかり見ていきたいです。単に「聞く」だけじゃない、議題にあげて、実行するところまでセットです。会社にもいるでしょう?「言いましたよね?」というと「はい、それは聞いています」といって、何もしない人。

「聞いてくれないからいいや」じゃなくて、私たちも注文をつけ続けないといけません。 (構成/編集部・高橋有紀)

AERA 2021年10月4日号 

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