きょうは2月23日天皇誕生日は語呂合わせで、「富士山の日」でもあります。東京・豊島区のサンシャイン60から望む富士山はきょうも白い雪を被り、雄大ないで立ちで聳え立っています。この時間は、富士山の観測データからこの冬の寒波を紐解いてみましょう。
この冬の最低気温(富士山)
上図はこの冬(2021年12月~)、富士山で観測された最低気温を日ごとに示したものです。富士山の観測所は山梨県と静岡県にまたがり、標高は3776m(富士山の観測所は3775m)。一般人が生活する空間とはかけ離れた想像に絶する世界です。この冬、最も低い気温マイナス30.8℃を観測したのは2021年12月26日と27日。今冬国内にある観測点で最も低い数字でした。同時期、滋賀県では大雪による大規模な立ち往生が発生するなど地上でも大きく影響が出ていました。今年に入ってからも1月中旬ごろを皮切りに、複数個“深い谷"が見られ、日本列島に寒波が何度も押し寄せていたことが伺えます。直近では、今月に17日にマイナス30.5℃を観測し、同時期に地上では、石川県や新潟県など北陸に記録的な大雪をもたらしました。きょう2月23日、朝の最低気温はマイナス22.3℃。ゴロに合わせた数字でした。
寒さアラカルト
この冬(12月から2月22日)の寒さを調べてみると、地上で日最低気温全国1位だった回数が最も多かったのは、北海道陸別町で11回。ついで同占冠村の9回でした。次に最も気温が下がったのは元日に北海道幌加内町で観測した―29.6℃。最低気温0度未満の冬日が最も多かったのは2月17日の797地点でした。一日の最多"冬日"日数はここ数年、1月上旬から2月上旬のいわゆる"寒中"にピークを迎えることがほとんどでした。2月中旬にずれ込んだことも今年の冬の特徴といえます。(ちなみに最高気温0度未満の真冬日が最も多かったのは12月26日の407地点)