この先1か月、全国的に気温が平年よりも高い予想です。これから桜の季節を迎える東北や北海道では、一気に桜が咲き進むでしょう。また、暑さに慣れていない季節に急に気温が上がると、熱中症にかかることがあるため、早いうちから熱中症対策を心がけておく必要があります。
1か月予報 全国的に高温 沖縄・奄美の降水量は平年並みか多い
気象庁はきょう7日(木)、1か月予報を発表しました。
この先1か月の平均気温は、1か月を通して、全国的に平年よりも高く「高温傾向」となりそうです。
降水量は、西日本、東日本、北日本は「平年並み」、沖縄・奄美は「平年並みか多い」、
日照時間は、西日本、東日本、北日本は「平年並み」、沖縄・奄美は「平年並みか少ない」見込みで、沖縄・奄美では湿った空気の影響を受けて、平年よりもくもりや雨の日が多くなるでしょう。
4月9日~15日 お花見は薄着で楽しめそう
週ごとに詳しくみると、特に1週目にあたる4月9日から15日にかけて、全国的に気温が平年を上回りそうです。
9日(土)から九州から東海で25℃以上の夏日になる所もあり、10日(日)、11日(月)は東北北部でも20℃を超える予想で、かなり暖かくなりそうです。
今週末以降は、北陸や東北でも桜が見ごろの所が増えそうですが、昼間は薄着でお花見を楽しめる所が多くなるでしょう。
ただ、朝晩と日中の気温差がかなり激しくなりますので、上着を持って、体を冷やさないようにしてください。
4月16日~5月6日 北日本・東日本ほど平年より気温高い 早めの熱中症対策を
4月16日から5月6日にかけても、高温傾向が続く予想です。特に、北日本、東日本で平年よりも高くなる予想が出ています。
東京の最高気温の平年値は、5月上旬には22℃から23℃くらいになります。関東など、東日本でも平年より高い気温が予想されていますので、4月下旬頃から夏日になる地点も多く出てくるでしょう。
ゴールデンウィークにお出かけを予定されている方も、多くいらっしゃると思いますが、体が暑さに慣れていないうちに気温が上がると、4月や5月でも熱中症にかかることがあります。早いうちから意識的に水分補給を行うなど、熱中症対策を心がけるようにしましょう。
この時期らしく、天気は短い周期で変わり、天気に伴って、気温が急に下がる日もありそうです。気温の変化がこれまで以上に激しくなってきますので、服装選びにご注意ください。
【北日本】北海道・東北地方
【東日本】関東甲信・北陸・東海地方
【西日本】近畿・中国・四国・九州北部地方・九州南部
【沖縄・奄美】鹿児島県奄美地方・沖縄地方
早めに暑さに慣れる「暑熱順化」を心がけて
熱中症にかかりにくい体を作るためには、本格的に暑くなる前に、体を暑さに慣れさせることが必要です。これを暑熱順化(しょねつじゅんか)と言います。
暑熱順化が必要なタイミングの目安は、沖縄では4月中旬頃、九州では4月下旬頃となっていて、早めに暑さに慣れておく必要があります。5月には東海から北海道まで暑熱順化が必要なタイミングとなりそうです。
屋外で適度に運動して汗を流したり、体を暑さに慣れさせることが重要なため、実際に気温が上がり、熱中症の危険が高まる前に、無理のない範囲で汗をかくことが大切です。日常生活の中で、運動や入浴をすることで、汗をかき、体を暑さに慣れさせましょう。
暑熱順化には個人差もありますが、数日から2週間程度かかります。暑くなる前から余裕をもって暑熱順化のための動きや活動を始め、暑さに備えておくと良さそうです。