オジー・オズボーンが、現地時間2022年9月8日に行われたロサンゼルス・ラムズとバッファロー・ビルズによるNFLの2022-23シーズン開幕戦のハーフタイム・ショーでステージにカムバックし、久しぶりにアメリカでパフォーマンスを行った。TV中継では、この7分に及ぶパフォーマンスの10秒しか放送されなかったが、現地時間9月13日にフル映像がオジーの公式YouTubeチャンネルにて公開された。
オジーは、リリースしたばかりの最新アルバム『ペイシェント・ナンバー9』のタイトル・トラックでパフォーマンスをキックオフし、1980年のアルバム『ブリザード・オブ・オズ』収録のアップビートなソロ・デビュー曲「クレイジー・タウン」にシームレスに移行すると、SoFi Stadiumの観客からは大きな拍手が沸き起こった。同曲は、米ビルボード・メインストリーム・ロック・エアプレイ・チャート“Mainstream Rock Airplay”で最高9位を記録し、合計21週チャートインした。
今回のパフォーマンスは、オジーがここ数年間経験してきた様々な健康問題を経て行われた。2018年にはブドウ球菌感染症にかかり、2019年はパーキンソン病を患っていることを公表した。また、2020年には肺炎闘病後に自宅で転倒してしまい、さらに今年は新型コロナウイルス陽性となり、6月には首の大手術を受けていた。
それにも関わらず、NFL開幕戦のハーフタイム・ショーへ向けた英Kerrang!とのインタビューで、ステージに戻る強い意志を表明していた。彼は、「外へ出て行くことに110パーセントの力を注ぐつもりだ。今自分にとって最も貴重な財産は時間だ。俺は73歳だ。あと25年でここにいるとは思えない」と同誌に語り、「俺には目標がある。ステージに戻ることだ。6月に最後の手術を受けて、もうこれ以上(受けること)は無理なんだ。だから、何をするにしても今は完全に自分次第だ。たとえ1回だけショーをやって、その後倒れたとしても(やり遂げたことになる)。でも、進み続けるつもりだ。乗り越えられると思っている。ステージに戻れると思っている。重い腰を上げて本気でやるしかないんだ」と話していた。