きょう17日の最高気温は昨日より高く、所々で3月並みになるでしょう。土日はさらに気温が上がり、本州付近では積雪地域でも雨が降りそうです。雪解けが進むため、雪崩や土砂災害など融雪災害に注意が必要です。
今週末は気温上昇 土日は多雪地帯で雨も
きょう17日は寒気は北上し、最高気温は昨日より高くなるでしょう。平年並みか高く、3月並みの所が多くなりそうです。北海道でもプラスの気温に、東北や北陸では10℃以上になる所もあるでしょう。北海道や本州の日本海側には所々に雪崩注意報が発表されています。多雪地帯では雪崩に注意が必要です。
18日(土)から19日(日)にかけては前線を伴った低気圧が本州付近を通過するでしょう。低気圧や前線に向かって暖かく湿った空気が流れ込むため、九州から東北にかけては雪ではなく、雨が降る所が多くなりそうです。最高気温は全国的に平年より高く、3月から4月並みになる所が多いでしょう。積雪地域では雪解けが進む見込みです。気象台は、石川県と富山県に「融雪となだれに関する気象情報」を発表し、雪崩や土砂災害に注意を呼び掛けています。
融雪災害に注意
暖かくなることで心配されるのが、融雪による災害です。積雪が多く残る所では、気温の上昇や雨により雪解けが進むことで、次の3つの災害が発生する恐れがあります。
① 雪解けによって「全層なだれ」が発生しやすくなります。山に積もった雪が全て滑り落ちる現象で、気温の上昇や雨の後などに多く発生します。過去になだれが発生した斜面や積雪に亀裂が入っている所では、特に注意が必要です。
② 雪解けにより大量の水分が地面に浸み込むことで地盤が緩み、「土砂災害」が発生することがあります。山間部や急な傾斜地では、特に注意が必要です。
③ 雪が多く積もった道路で、気温が上昇したり、雨が降ったりすると、「冠水」のおそれがあります。路肩に集められた雪によって排水が悪くなったり、雪の塊が排水溝を塞いだりしてしまうことがあるためです。大雪のあとの雨は、たとえ大雨でなくても、道路の冠水に十分ご注意ください。
このほか屋根からの落雪も多くなるため、屋根の上の雪下ろしや軒先で作業する際は注意が必要です。