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向こう1か月は、南から暖かい空気が入り込みやすくなる影響で第1週目を中心に気温は高めとなる見込みです。第2週目以降は記録的な暖かさはおさまる予想ですが、顕著な寒さが戻ることはなさそうです。桜の開花も道内各地で例年より早まりそうです。降水量と日照時間はともにほぼ平年並みでしょう。今月終わりから始まる大型連休も、例年のような北海道らしい陽気となりそうです。では、週ごとの詳しい予報をみてみましょう。

【第1週目:4月15日~4月21日】気温の高い1週間

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明日14日(金)は、低気圧が北海道から離れ、強い西よりの風もおさまる見込みです。広く晴れて日中は日差しに恵まれ、太平洋側などで平年を上回る気温となりそうです。

しかし、15日(土)から16日(日)は低気圧が発達しながら北海道付近を通過するため、全道的に雨となるでしょう。北または東よりの風も強まり、横なぐりの降り方となる恐れがあります。また、低気圧の通過後は一時的に上空に寒気が入りそうです。16日から17日(月)の午前にかけては道北やオホーツク海側では山沿いを中心に平地でも雪の降るところがありそうです。峠越えをされる方は、路面状況の変化に注意してください。

その後も短い周期で高気圧や気圧の谷が通過するため天気が変わりやすくなりますが、南から暖かい空気が入りやすくなり、気温は高めで経過する見込みです。

【第2週目:4月22日~4月28日】高気圧に覆われる からっとした陽気に

この週は、天気は数日の周期で変わりますが、大陸方面から東進してくる高気圧に覆われる日が多くなりそうです。大陸方面の乾燥した空気が運ばれるため、晴れて、比較的からっとした陽気が続く可能性があります。なお、気温は平年並みが予想され、先月より続いた記録的な暖かさは落ち着きそうです。

【第3~4週目:4月29日~5月14日】北海道らしい春の陽気に

この期間は、北海道の北に低気圧があり、一方、日本の南からは高気圧が張り出す「南高北低型」の気圧配置となる日が多くなりそうです。第2週目に比べて南よりの風の吹く日が多くなり、気温はやや高めとなる日もありますが、顕著な高温や寒気の影響を受ける可能性は低そうです。
大型連休を含むこの期間は、北海道らしい春の陽気に包まれる日が多くなるでしょう。旅行などの外出にも良い日和となる日もありますが、内陸では朝晩と日中の気温差が大きい日もあります。外出の際には体温を調節できるような服装を持たれる方がよいでしょう。

【桜の開花】先月からの暖かさで、早い開花に

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今年の桜前線は、先月の記録的な高温の影響もあって例年を大きく上回るペースで北上を続け、東日本では平年より2週間前後の早い開花となったところが多くなりました。その後、桜前線は今月11日に津軽海峡を渡って道南の松前に到着しました。松前では昭和57年(1982年)の観測開始以来最も早い開花となりました。

今後も顕著な寒気の南下は見込まれないため、広い地域で例年より早い開花が予想されています。なお、今月下旬からは気温は平年並みに落ち着く予想のため、早めに開花した桜も、その後しばらくは見ごろの期間が続く可能性があります。

道北や道東方面では、大型連休中に満開の桜を見られるところも多くなりそうです。