あす16日(日)は西日本や東日本で大気の状態が非常に不安定に。九州から関東、北陸では所々で雨雲や雷雲が発達するでしょう。落雷や竜巻などの激しい突風、急な強い雨に注意を。また、西日本には再び黄砂が飛来する可能性があります。
日曜日は大気の状態が非常に不安定
あす16日(日)は前線を伴った低気圧は次第に北海道の東へ進みますが、天気はすっきり回復しません。上空に寒気を伴った気圧の谷が通過し、西日本から東日本では大気の状態が非常に不安定になるでしょう。発雷確率も高くなります。
九州は晴れ間がでますが、所々で雨や雷雨になるでしょう。中国、四国から近畿は雲が広がりやすく、午後は所々で雨雲や雷雲が発達する予想です。東海や関東も変わりやすい天気です。日差しは届きますが、午後は平地でも所々で雨や雷雨になるでしょう。北陸は朝晩を中心に雨が降りそうです。落雷や竜巻などの激しい突風、急な強い雨にご注意ください。
再び黄砂に注意
あす16日(日)は西日本を中心にまた黄砂が飛来する可能性があります。先日(12日・13日)ほどの濃度にはならない見込みですが、車や洗濯物などが汚れてしまうことがありますので、ご注意ください。また、花粉に加えて黄砂が飛来すると、アレルギー症状を悪化させることがあるため、マスクをするなど対策をしておくと安心です。
北海道は17日(月)にかけて積雪の所も
北海道の上空約1500メートル付近にはマイナス6℃以下の寒気(平地に雪を降らせる目安の寒気)が流れ込むでしょう。
北海道では、あす16日(日)ははじめ雨の所が多いですが、日本海側北部やオホーツク海側、太平洋側東部では雪が降るでしょう。17日(月)にかけて平地でも積雪となる所がありそうです。車の運転は路面状況の変化にご注意ください。北部を中心に風も強まる予想で、暴風に警戒が必要です。
黄砂が体に与える影響
環境省によりますと、黄砂の飛来によって、以下のような呼吸器や循環器に係る疾患の症状の悪化が指摘されています。
① 黄砂の飛来は、目や鼻、皮膚などのアレルギー症状との関連があり、目のかゆみ、結膜炎、鼻水やくしゃみなどを引き起こすことがあると報告されています。黄砂の濃度が高い日ほど、それらの症状が発症する方が多くなる傾向にあります。
② 黄砂の飛来と、呼吸器疾患についての関連が報告されています。黄砂が飛来すると気道や目、皮膚症状の悪化が見られる場合があります。喘息など呼吸器疾患のある人はいっそう注意が必要です。呼吸器疾患のない人でも黄砂の濃度が高いほど咳が出ることが報告されています。
③ 黄砂の飛来と循環器疾患について関連がみられています。 黄砂の飛来と救急搬送数増加、脳梗塞での入院や心筋梗塞での入院、発症の増加との関連が報告されています。高齢者や糖尿病、慢性腎臓病等の既往歴がある方は、循環器疾患への影響リスクが高いため注意が必要です。