洗濯の頻度は各家庭によって異なり、毎日洗濯するという家庭もあれば、1週間に1~2回程度という家庭もあります。

毎日洗濯するのは大変なので、できれば洗濯頻度を減らしたいと考えている方も多いと思います。

まとめ洗いする方法にもメリット・デメリットがありますので、それぞれの特徴をよく理解してから検討することをおすすめします。

今回は、洗濯頻度の高い洗濯物や、洗濯頻度ごとのメリット・デメリット、洗濯頻度を減らすコツなどをご紹介します。

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洗濯頻度が高い洗濯物

洗濯頻度は、個人の性格や世帯人数などによって異なるほか、洗濯物の種類によっても差が出ます。

中でも洗濯頻度が高くなりやすい洗濯物には、以下のようなものがあります。

・下着・インナー類

・靴下・タイツ

・Tシャツ

・子ども服

・運動着

・作業着

・タオル類

下着やインナー類、靴下、タイツなど、直接肌に触れるものは汗や皮脂が付着しやすいため、原則として着用するたびに洗う必要があります。

手や顔、体などを拭くときに使用するタオル類も、汚れが付着しやすいうえ、水に濡れると雑菌が繁殖するおそれがあるため、使用するたびに洗濯するのが基本です。

他にも、泥はねや食べこぼしなどで汚れやすい子供服、汗や泥が付着しやすい運動着・作業着などは、毎回洗濯した方がよいでしょう。

洗濯頻度ごとのメリットとデメリット

男女を対象に実施した洗濯機の利用に関するアンケート調査によると、洗濯頻度について「ほぼ毎日」と回答した人が最多で約40%、「週2~3日程度」が約20%、「週1日程度」が約7%という結果になっています。[注1]

大半の人は毎日洗濯しているようですが、洗濯頻度ごとにメリット・デメリットは異なりますので、以下で紹介する特徴を参考に、自分に合った洗濯頻度を模索してみましょう。

■毎日洗濯するメリット・デメリット

毎日洗濯するメリットは、何と言っても衣類やタオルを衛生的に保てるところです。

洗濯物は時間が経過するほど雑菌が繁殖しますので、こまめに洗濯していればカビや臭いの予防になります。

一方、デメリットとしては、毎日洗濯する手間がかかることと、光熱費がかさみやすいところです。

特に一人暮らしの方は1日に出る洗濯物の量が少ないため、毎日洗うとコストパフォーマンスが悪くなるおそれがあります。

■週2~3日洗濯するメリット・デメリット

洗濯物の量が少ない一人暮らしの方は、2~3日分の洗濯物をまとめて洗った方が、手間とコストの節約になります。

汗をかきやすく、雑菌も繁殖しやすい夏場は2日に1回、寒い冬場は3日に1回など、季節に合わせて洗濯頻度を変えると、コストや手間を抑えつつ、衣類を衛生的に保つことができます。

ただ、汚れた衣類をためておくと雑菌が繁殖しやすくなりますので、通気性の良い洗濯かごに入れておくなど、保管の場所に工夫が必要となります。

特に水気を含んだタオルは、たった1日でも雑菌がかなり繁殖しますので、別の場所に干しておいて、ある程度乾いてから洗濯かごにまとめておくとよいでしょう。

■週に1回洗濯するメリット・デメリット

週に1回洗濯するメリットは、洗濯の手間を減らせるところです。

特に平日日中は仕事で忙しいという方は、休日にあたる週末にまとめて洗濯した方が、朝の時間帯にバタバタせずに済みます。

また、大容量の洗濯機をお持ちの方は、少量の洗濯物をこまめに洗うよりも、一度にまとめて洗った方が光熱費の節約になります。

一方、週に1回しか洗濯しないと、週の初めに出た汚れものは洗濯まで1週間放置することになりますので、雑菌によるカビや臭いが発生しやすくなります。

また、汚れも時間が経過すると繊維に染みついて取れにくくなりますので、うっかり汚してしまった衣類は週末を待たずに、なるべく早く洗濯した方がよいでしょう。

さらに、週に1回まとめ洗いすると、洗濯物の量が多くなるので、干すスペースに困る可能性があります。

特にたくさんの洗濯物を部屋干しすると、室内の湿度が上昇して洗濯物が乾きにくくなったり、雑菌が繁殖しやすくなったりするので要注意です。

[注1]PR TIMES:【洗濯機の利用に関するアンケート調査】洗濯機所有者の利用頻度は「ほぼ毎日」が4割強。洗濯機購入時に重視する点は「省エネ」「大きさ・容量」「洗浄力」「運転音の静かさ」など」

洗濯頻度を減らすコツ

世帯人数が多いと1日に出る洗濯物の量も増えるため、毎日洗濯せざるを得ないというご家庭も多いでしょう。

そんなときは、洗濯の仕方や日常生活にちょっとした工夫を取り入れると、洗濯頻度を減らす手助けになります。

ここでは、今すぐ始められる洗濯頻度を減らすコツを2つご紹介します。

■1.下着類やインナー以外の衣類は着用ごとに洗わない

直接肌に触れる下着やインナーは着用ごとに洗うのが基本ですが、それ以外の衣類はごみやほこりを手で払っておけば、毎回洗濯する必要のないものもあります。

デリケートなニット素材やウォッシャブルスーツなどは毎回洗濯していると、色落ちやダメージの原因となります。

目立つ汚れが付着していない場合は、2~3回に1回のペースで洗えば十分でしょう。

■2.速乾アイテムを活用する

使用時に水気を含むタオルは雑菌が繁殖しやすいので、使用ごとに洗濯するのが基本ですが、速乾性の高いタオルを使用すれば雑菌が繁殖しにくくなるので、洗濯の回数を抑えることができます。

同様に、キッチンマットやバスマットなども、マイクロファイバー製のものにしたり、珪藻土に変えたりすると、お手入れの頻度を減らせます。

洗濯頻度は世帯人数やライフスタイルに合わせて選ぶのがポイント

1週間の洗濯ペースは、各家庭の世帯人数やライフスタイルによって大きく異なります。

洗濯物が少ない一人暮らしの方なら、2~3日に1回のペースで洗濯した方が手間とコストの節約になります。

一方、洗濯物の量が多いファミリー世帯なら、毎日こまめに洗った方が衣類を衛生的に保てますし、洗濯物を干すスペースも少なくて済みます。

「家族が多いけど洗濯物の回数を減らしたい!」という場合は、こまめに洗うべきものと、そうでないものを分けたり、速乾アイテムを上手に活用したりして、洗濯頻度を調整してみましょう。

天気予報専門メディア「tenki.jp」では、その日の洗濯物の乾きやすさを表す「洗濯指数」を毎日公開しています。

洗濯表示は10日先まで掲載していますので、自分のライフスタイルやペースに合わせて計画的に洗濯したい方は、ぜひtenki.jpをご利用ください。