【Vol.1】映画監督 佐藤信介「さらに映画館に近づいた 異次元の世界を表現してくれるテレビ」
大軍勢同士が360°異世界で繰り広げる壮大な戦い
──漫画『キングダム』が築き上げた独自の世界や、その壮大なスケール感を実写映画で表現するという難題に立ち向かったのが、佐藤 信介監督だ。
原作の漫画は皆さんご存じの名作です。実写映画化するにあたり、一番に思っていたことは、原作を知っている人にものすごく大きな驚きをもたらしたいということ。さらに、まったく知らない人に対しても『キングダム』の魅力を新鮮な気持ちで感じ取ってもらいたいと思いました。
『キングダム2 遥かなる大地へ』は、今ある技術を駆使して、僕らの経験や知見を活用しながら、考えられる限りの力を使って作った作品です。前作は信の冒険談にしぼったアドベンチャー映画です。今回では、あえて取り置いていたものを一気に開花させようと考え、さらにワイドな世界が一気に広がりました。
『キングダム』で大軍勢対大軍勢の戦いを見たように思われるかも知れませんが、実際には雰囲気だけで、本編では描かれていないのです。『キングダム2 遥かなる大地へ』では存分に、むしろしつこく描き、前作よりスピード感も上げようとトライしました。

──制作がスタートする直前、突然訪れたコロナ禍の衝撃は、作品づくりにも大きな影響を与えたという。
ただでさえ大変なことをやろうと思っていたところでしたから、大きなダメージを受けました。もう制作を止めるという選択もありましたが、思うように外出できないなか、映画をたくさん見ているという声も聞いていましたし、続編が公開されることで希望を感じたり、落ち込んだ気持ちを高められたりするのではないかと考えたのです。キャストもスタッフも、ここで一度解散したらもう集まれないという思いで臨みました。

『キングダム2 遥かなる大地へ』は360°異世界の古代中国で繰り広げられる戦の話です。シナリオに描かれた世界はどこにも存在しません。どこに行けば撮れるのか、ロケ地探しから苦労しました。それぞれのパートにふさわしい場所を全国、中国で探し求めて撮りました。
ストーリーが始まったらその世界に没入し、包まれて戦場を体感するかのような映画を目指して作りました。
映画館の大きなスクリーンだけでなく、映像や音響のすぐれたBRAVIA XRなら、作り手のイメージがかなり正確に伝わるのではないかと思います。どの環境でも異次元の世界が展開するように、1カットごと緻密に作り上げたので、ぜひ『キングダム2 遥かなる大地へ』の世界に浸ってください。
映画ならではの絶妙な世界観をしっかりと再現
──BRAVIA XRとホームシアターシステムHT-A9環境で、12月発売のBlu-ray版を再生した。実写映画の世界観をどこまで再現できただろうか。
BRAVIA XRで見た『キングダム2 遥かなる大地へ』はすごく自然でした。映画をモニターで見ると、違った作品に見えるときがあります。よいのだけれど、僕らが求めていた映画の絶妙な加減とは違う世界観で見せられているなと感じるのです。BRAVIA XRは、初めからすごく自然に映画の世界に入っていけたのが驚きでした。さらに、スクリーンではなかなか再現できない黒のしまりが表現できています。

画面の細部を見ても、BRAVIA XRの黒の表現力はもはや完璧ではないかと思うのです。これだけ画面が大きくても高精細で、黒がしっかりと沈む見え方をしてくれます。そうすると次に気になってくるのが、色が立ち上がってくるときのグラデーションがなめらかで自然か、発色にクセがないかという部分です。
BRAVIA XRは作り手が込めた思いをどこまでも自然に見せてくれます。飾らずに映像の本質をどう見せるのか、マスターモニターに匹敵するくらいのニュートラルさ、ナチュラルさを出せるところまで到達していると思います。
だからといってビビッドさに欠けるわけではなく、ハッとする美しさが感じられます。本当に、家庭で映画を見るのにふさわしいテレビです。

──ホームシアターシステム「HT-A9」をセットアップすることで、さらに豊かな音響環境を構築できる。
『キングダム2 遥かなる大地へ』は劇場用実写映画として、Dolby Atmosを採用した3作目の日本映画です。Dolby Atmosならではの音響設計で作り上げた作品として、大きな一歩を踏み出したと思っています。ですから、家庭でもすぐれた音響環境で没入感を味わってほしいと思っていました。
実は「HT-A9」がすごいといううわさを聞きつけ、自宅でも『キングダム2 遥かなる大地へ』をDolby Atmosでチェックしたいと思い、僕も所有しています。BRAVIA XRとHT-A9の組み合わせは、まるで映画館のような視聴環境が実現できます。BRAVIA XRの内蔵スピーカーが「センタースピーカー」の役割を果たすため、非常に厚みのある音で映画を鑑賞できます。また最新の音声フォーマットである「Dolby Atmos」『DTS:X Ⓡ』にも対応しているということで、3次元的な音響環境が味わえ、武器同士が当たる金属音や飛来物の音まで全方位から駆け抜けていくイメージで高い没入感を味わえますね。
映画館と同じように、物理的に後ろにもスピーカーがありますし、BRAVIA XRは、画面そのものから音が伝わってくるのも劇場と同じ環境です。ほとんどのセリフはセンターから聞こえてくるように作られているので、より没入感を味わえるのです。

今回の作品を象徴する、一番力を入れたスケール感のあるシーンは、信が初めて戦場に立って、戦いの火蓋がおとされるところです。緻密に作り上げていますから、ぜひ目をこらして、BRAVIA XRでじっくり見ていただきたいと思います。
映画館だけを想定した作品づくりは既に終わっています。一方でテレビは映画館を超えるかのように肉薄してきました。ソニーは映画部門やプロユースで定評のある映像機器「VENICE」を製造しているメーカーでもあります。そんな映像に強いメーカーだからこそのノウハウがふんだんに盛り込まれているのがBRAVIA XRなのだなと感じました。
さらに、自宅なら自分好みの画質や音にチューニングした、自分なりのキングダムを味わっていただければ、楽しみの幅も広がると思います。

https://www.sonypictures.jp/he/11195830
佐藤 信介 さとう・しんすけ
1970年広島県生まれ。1994年、学生時代の自主製作映画『寮内厳粛』が、ぴあフィルムフェスティバル94 でグランプリを受賞。『アイアムアヒーロー』(2016年)で、世界三大ファンタスティック映画祭の5冠を制覇。『キングダム』(2019年)では第44回報知映画賞監督賞、第43回日本アカデミー賞で優秀監督賞を受賞。2022年7月『キングダム2 遥かなる大地へ』が劇場公開。2022年12月21日にBlu-ray & DVD発売。

今回登場したBRAVIA XRを体験した、映画・ゲーム・音楽、各分野のインフルエンサーのコメントをあつめた特設サイトがオープン! ぜひチェックしてみよう。
https://www.sony.jp/bravia/jikkan/
文/石川悦郎 撮影/堤晋一 企画・制作/Blackbox Promote
このページはSonyが提供するAERA dot.のスポンサードコンテンツです。