――スクリーンにヤスさんが登場する?

 残念ながら出演シーンはカットされました(笑)。監督に直訴したら、DVD発売時に特典に入れます、という返事でした。製作発表会見のオフィシャルカメラマンもやったので、映画のエンドロールには名前がクレジットされています。
 また、『いいにおいのする映画』の主役の金子理江ちゃんは、ミスiD2015のグランプリなんですけど、当時その発表会見には行けなかったので、知らなかったんです。が、本作公開前に「NEXTグラビアクィーンバトル」の記者会見で初めて見て、ひとめぼれ。その時の印象(超かわいい)が強かったので、主演映画が公開されると聞いた時には、まっさきに取材の申し込みをしているんです。その流れで、劇場公開時の舞台挨拶に行ったら、酒井監督も激かわいいぞ! と(笑)。DVDも3月8日に発売されましたので、ぜひ。

■WHY@DOLLは、ライヴごとに成長している

――何かひとつの物事をきっかけに、どんどん関心の輪が広がっていくというのは素敵なことです。あと、ヤスさんを通じて僕は小田島渚さんという女優を教わった、といっても過言ではありません。

 小田島さんはミスヤンチャンオーディションのオフィシャルカメラマンをしている時にひとめぼれして(またかよ)、この子いいなって思っていたら見事グランプリを獲得。以後は映画、舞台、DVD、写真集と、各種イベントは毎回チェックしています。

――WHY@DOLL(ホワイドール)に関しても、「ヤスのIDOL LOVE」で何度も取り上げられています。

 以前から対バンは何度も見ていたんですよ。でも取材はしてなかったんです。そのうちTHEポッシボー、今はチャオ ベッラ チンクエッティという名前になりましたが、2014年にそこのマネージャーがWHY@DOLLのマネージメントをすることになったと連絡をくれて。取材するようになったのは、それからです。記事にしたら結構反響がありまして、ワンマンや生誕祭やSHOWROOMの収録も取材して今に至っています。すごくいいグループですよ。ダンスも歌も二人のハーモニーもいい。数年間も活動していると成長が続いているグループと、止まってしまうグループがあるんですが、ほわどる(WHY@DOLL)からは今でも、ライヴごとに成長していく姿を感じます。もともと、はーちゃん(浦谷はるな)推しだったのですが、最近は、ちはるん(青木千春)に魅せられてきて……。

――唐突にうかがいますが、やっぱり“かわいさ”って大事ですか?

 (「なに当たり前なことを聞いているんだ」という表情で)初見のときって、その子のキャラクターまでは分からないでしょ? そういう場合、顔が好みかどうかで入っていくのは当然だと思いますよ。notallだと、さとはる(佐藤遥)がかわいいというように……。

――でもヤスさんは、ライヴ撮影のときに全員を同じ割合で撮りますよね? 決して推しが多めというわけではなく。

 そうでもないですよ。やはり推しは多く撮っちゃいますね。まあ、もともとの撮影枚数が多いので、メンバーの片寄なく掲載しているだけで、撮影とかセレクト段階では推しばっかりになることもあります。

――このところ、撮影OKの現場も増えてきました。最後に、もう一度「アイドルのかわいさをバッチリ撮りたい」という方にアドバイスをいただけますか?

 推しだけにフォーカスしたり、推しのアップを撮るだけではなく、ぜひ「引きの絵」も撮ってほしいですね。構図の切り取り方や、フォーメーションの撮影タイミング(決めポーズ)などなど、ステージ構成も含めたライヴ全体の撮影に関する視野も広がると思います。

 ヤスさんとのトークはこの後も延々と続いたが、ひとまずここでフェード・アウトさせていただく。次回は作曲家か、振り付け師か、映像作家か、プロデューサーか? ひょっとして昭和アイドルか? 期待は裏切りません、どうぞお楽しみに![次回2017年5/8(月)更新予定]

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