厳しい寒さも少しやわらぎ、本格的な春の到来を楽しみにしている人も多いことでしょう。
4月からの新年度、新たなスタートを切るのに持っておきたいアイテムが「手帳」です。
今、まさに百貨店や文房具店などでは、4月始まりの手帳の売りどきを迎え、各メーカー自慢の商品が店頭に並んでいます。一方、最近ではスマートフォンの影響で手帳もデジタル化している人も多いようです。
── 手帳を持つ派、持たない派、それぞれのメリットとは?
手帳を持たない人が増加中?
入学、就職、異動、引っ越しなど、新しい環境に身を置くケースが多い4月。何かと慌ただしさを感じる時期ですが、そんなときだからこそ大事なのがスケジュール管理です。先々の予定も考え、自分が今やるべきことを整理するためにもスケジュール管理をしっかりしておくことは、とても大切なこと。
かつては、手帳にすべてのスケジュールを書き込むのが当たり前でしたが、今の時代は違います。スマートフォンの普及によって、紙の手帳が絶対という時代ではなくなっているのです。
手帳に関するアンケートでは、興味深いデータも残されています(ライフメディア調べ/2015年10月)。同調査では、来年の手帳を用意しないと答えた人が47.1%という結果が出ました。また、システム手帳のリフィルだけ替えるという人もいるかもしれませんが、約半数の人が新しい手帳は買わないと答えています。
では、手帳を持つ派、持たない派にはどんなこだわりがあるのでしょうか?
持つ派のこだわりは「自分流カスタマイズ」
手帳を持つことのメリットといえば、こんなことがあげられるでしょう。
・メモとスケジュール帳が一冊で管理できる
・打ち合わせ先でも、その場でスケジュールチェックができる
・ひと目で月間、年間のスケジュールが俯瞰できる
・手書きすることで記憶に残る
・お気に入りの手帳を選ぶ楽しみがある
・自分仕様にカスタマイズしやすい
デジタル化が進む中、スケジュール管理くらいは自分の手でという人もまだまだ多いようですが、中でも最近人気となっているのは「1日1ページ」スタイルの手帳です。
かつては、1カ月、または1週間で1見開きページのスケジュール表が一般的でしたが、最近では長期スケジュール表に加えて、1日1ページという何とも贅沢な使い方が主流になってきています。これは1日のスケジュールを細かく管理できるのはもちろんですが、会議のときのメモ帳としても使うことができます。
さらに、1日1ページの手帳は自由度が高いため、すべてビジネス用の手帳として使ってもよいですし、ビジネスとプライベート半々に分けて使ってもオッケーなど、個人のライフスタイルによって使い方は様々。「私だけの手帳」という意識が生まれるのは、紙の手帳ならではかもしれません。
持たない派のこだわりは「効率徹底重視」
一方、手帳を持たない派の人たちはどのようにスケジュール管理をしているかというと、スマホのアプリなどの機能を活用しています。そんな、手帳を持たない派のメリットはこのような内容です。
・スマホは常に持ち歩いているので忘れないし、かさばらない
・他の人とのスケジュール共有が可能
・リマインド機能がある
・手書きと違い、書き直しても汚れずきれい
・タブレットやPCなど複数の媒体でも共有できる
スケジュール専用アプリは多数ありますが、やはり人気なのが「Googleカレンダー」。何といっても他の人のスケジュールも確認することができるので、会議の日程調整や家族の予定を共有するのに便利です。
また、リマインド機能があるので、スケジュールを見落として、うっかり忘れてしまうというミスも防ぐことができます。
デジタル派がメリットと感じていることは、何といってもその「効率性」でしょう。わざわざ手帳を持ち歩かなくてもよいですし、場所を入力すれば地図も出てくる、メモや検索機能もひとつの媒体に集約できる、このような便利さを味わうと手書きには戻れないようですね。
―― 手帳を持つ派、持たない派、それぞれのメリットがありますが、その人のライフスタイルによっても適正があるでしょう。自分に合ったスケジュール管理法を身につけ、新しい環境に置かれても自分のペースで充実した生活ができるとよいですね。