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 15歳のわが家のロビン(写真、雄)。若かりし頃は狭い庭をかけまわり、家ではソファに飛び乗り、郵便屋さんや新聞配達のお兄さんを目の敵と吠えまくる大変活発なワンコでした。
 今まで病気とは無縁でしたが、ここ2年余りは白内障が進み、耳も遠くなって昼間はほとんど寝ています。
 ただし、夕暮れ時になると「お散歩お願いモード」のスイッチが入って散歩をせがみ、夕食時には私の横にピッタリと張り付き「おつまみちょうだいモード」に切り替わるなど、相変わらずちゃっかりしています。
 視力は衰えても体力は余り気味らしく、毎日お気に入りの座布団の上に前足をのせ、穴を掘るようなしぐさをしながら後退します。フローリングを縦横無尽に拭きまくるその様は、お掃除ロボットも顔負けです。
 元来「ロビン」という名前は大好きなロックバンドのボーカリストに由来するのですが、このひょうきんさから、いつの間にか「ロビノスケ」と呼ばれるようになりました。
 また旅好きワンコでもあり、10年前には横浜から琵琶湖経由で京都の天橋立まで長距離ドライブを敢行したこともあります。
 最近は年齢を考慮し、片道2時間程度の行楽地として箱根、伊豆高原や清里あたりが定番となっています。
 旅先でのロビンは、他のワンコや飼い主さんの目を意識してか、がぜん張り切るし、おとなしくて従順なワンコも演じます。そして部屋に戻ると、持参した愛用の座布団でいつものようにペンションの部屋の隅から隅までお掃除をするのがお決まりの儀式です。
 私たち夫婦も去年還暦を迎えました。私は定年を機にしばらく「ひと休み」と考えていましたが、元気なロビンを見習い、「もうひと踏ん張り」と第二のサラリーマン人生に励んでおります。

(小川勝也さん 神奈川県/60歳/会社員)

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