支援者と握手する尾辻朋実氏
支援者と握手する尾辻朋実氏
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 保守王国の鹿児島で、異変が起こった。20日に投開票が行われた参院選・鹿児島選挙区で、立憲民主党が推薦した無所属新人の尾辻朋実氏が、自民党元職の園田修光氏を破り、初当選を確実にしたのだ。

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 鹿児島は自民党・森山裕幹事長のおひざ元で、落とすわけにはいかなかった。だが、尾辻氏は引退を表明した自民党の元参院議長、尾辻秀久氏の三女。自民党の公募から漏れたことで、立憲民主党の推薦を受けて挑んでいた。

 AERAの公示日前の情勢分析では、尾辻氏は自民から出馬する意向だったため、県内に禍根が残っており、尾辻氏が競り勝つ可能性を指摘していた。

 自民党の木原誠二選対委員長は公示日前のAERAの取材に対し、「32ある『一人区』はいずれも重点になってくる」と話していたが、鹿児島も一人区の一つ。自民党は選挙区、比例区ともに苦戦が報じられ、石破茂首相の去就が取りざたされている。

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