「食事法」に安易に飛びつかない

槇野「キャッチーなうたい文句や、わかりやすいダイエット法、食事法には飛びつかない方がいいと思います。例えば『朝バナナダイエット』なんて過去に流行りましたが、バナナに特別な効果があったのではなく、効果があった人は朝食をバナナに置き換えることによって、それまで自身がしていた朝食より糖質やカロリーが抑制されたので痩せただけの可能性が高いです。また、ブームに乗っかり極端な低糖質ダイエットをした方が、逆に脂質をとりすぎて『高コレステロール血症』になったケースもあります」

糖質過剰を避けるには

――どんな食事をすればいいのでしょうか。

槇野「昔から言われる『一汁三菜』の食事をしていれば、糖質過剰にはなりません。外食でそれが難しい場合、簡単なアドバイスとしては麺類だけやチャーハンなど炭水化物ばかりの『一品もの』は控えた方がいいです。ラーメン+半チャーハンなんて一番ダメです」

――半チャンラーメン、美味しいんですよねえ。

槇野「どうしても『免罪符』を求めてしまいがちですよね。甘いものがやめられない人で、『人工甘味料を使っていればいくら食べても問題ない』と考えてしまう方がいますが、味覚が変わらないので、結局は元の食生活に戻るだけなんです。ベジファーストも、取り組む意味はありますが、効果への期待が独り歩きした側面もあるかもしれません。食生活を改善しないまま、これだけをやればいい、などという『甘い話』は存在しないことを知っておいてほしいと思います」

(ライター・國府田英之)

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