テレビでは一発で決めなければいけない緊張感がある。「難しさはあるけど、それもめっちゃワクワクします」(エース)(写真:蜷川実花)
テレビでは一発で決めなければいけない緊張感がある。「難しさはあるけど、それもめっちゃワクワクします」(エース)(写真:蜷川実花)
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 20日の「ボクらの時代」(フジテレビ系・日曜あさ7時)は、今年2月に放送された令和ロマン・髙比良くるま、バッテリィズ・エース、伊沢拓司の3人対談を改めて放送。延期されていた後編の放送が決まり、前編も一挙放送となった。ゲストのひとり、バッテリィズのエースについて過去の記事で振り返る(この記事は「AERA DIGITAL」に2025年6月2日に掲載されたものを再編集したものです。本文中の年齢、肩書等は当時のもの)

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 2024年のM-1グランプリで準優勝に輝いたバッテリィズ。M-1への思いやエースの魅力について語った。AERA 2025年6月2日号より。(後編に続く)

──次々に繰り出される偉人の名言に軽快なツッコミを入れていく。その度会場に笑いの爆発が起きる。史上最多の1万330組がエントリーしたM-1グランプリ2024で準優勝を果たしたバッテリィズは、決勝のファーストラウンドから鮮烈な印象を残した。

寺家:一言で表すなら、「バッテリィズになれてたな」という感じです。ファイナリストの10組じゃなくて、バッテリィズとして出れた。もっと言ったら、「エースとして出れてたな」って見せ方ができた印象があります。

エース:ずっとM-1の決勝に出たかったんですよ。いっぱい見てくれる人がいるから。もちろん優勝できたらいいですけど、出たい理由はそれだけです。で、出たらもうこっちのもんやなって思ってて、それがうまいこといった。過信かもしれないですけど、芸人始めたときから、そうなれるって思ってたんです。

寺家:コンビ結成の5年目か6年目ぐらいから思っていたことなんですけど、ネタが終わったあとにエースという人間がみんなの脳みそに残るようにしたかった。それをできた実感はあります。

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