絵本はたくさん読んでくれたけど、絵本の次のステップにはどんな本がいいんだろう? そんな悩みを抱えるママ・パパに向けて、幼年童話を中心に、絵本から読みものへの橋渡しとなるおすすめの一冊を紹介します。

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あらすじ

 ハツカネズミたちが暮らすチュウチュウ通り9番地には、セーラという名前の船大工が住んでいます。器用で頭のいいセーラは、大きな船や小さな船、スピードの出る船やのんびり走る船など、どんな船でも作ることができます。

 セーラはいつもお客さんのためにすばらしい船を作ってきましたが、ある日、ついに自分のための船を作ろうと決心します。何カ月もかけて作り上げたのは、かっこよくて、スピードが出て、赤い船体に黄色い帆のついた船。セーラはその船をチュウチュウ号と名付けました。

 セーラが船の完成を喜んでいると、そこに郵便屋さんのスタンプが駆け込んできます。なんと、宝の地図を見つけたというのです。“チーチュウ海”の真ん中にある“はげ山島”に、海賊の宝が埋まっているらしいと知ったセーラとスタンプは、チュウチュウ号に乗って宝探しに出かけます。ところが途中で海賊船と遭遇してしまって、絶体絶命のピンチに。はたして、セーラとスタンプの運命は⁉

 チュウチュウ通りに住む個性豊かなネズミたちを順番に主人公にした「チュウチュウ通りのゆかいななかまたち」シリーズの一冊です。

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加治佐志津
ライター 加治佐志津

新聞記事やWEBメディアの編集・執筆を経て、2009年よりフリーランスライターに。絵本と子育てをテーマに取材・執筆を続ける。これまでに取材した絵本作家は100人超。漫画家の夫と2013年生まれの元子鉄の3人暮らし。

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