そんな状況で始まった会談だったが、雰囲気はとても穏やかだったという。けれど、メ―ガンさんは事務局長の優れたキャリアについて積極的に質問することはなく、代わりに自分の家族の話をたくさんしたという。アーチー王子(5)とリリベット王女(2)について「2人はおしゃべりが好きな優しい子どもたちです。12 日の母の日に一緒にいられないことが悲しい」と語り、仕事と育児の両立について聞かれると、「もちろん母親を優先させます。母親になることは私の夢でしたから。母親であることが楽しくて仕方ありません」と答えている。

多忙なメ―ガンさんの母親業は?

「ロイヤルツアー“ごっこ”」と揶揄されたナイジェリアツアーを終えてアメリカに戻ったメ―ガンさんは、自身が立ち上げたブランド「アメリカン・リビエラ・オーチャード」のジャムのビン詰め50個をインフルエンサーなどに発送。だが、その反応は期待通りではなく苛立ちを覚えているという。

 また、デイリーエクスプレス(オンライン)は、ネットフリックスでの料理番組の制作に加え、最近は自分の回想録の出版を目指し、忙しく動いていると伝えている。この回想録は、新ブランドとの相乗効果を狙っているもので、ヘンリ―王子が23年1月に出版した暴露本「スペア」のような世界的なベストセラーになる可能性もある。

 どんどん忙しくなるメ―ガンさん。その状況で果たして、ヌゴジ・オコンジョイウェアラ事務局長に語ったように、母親業を優先できるのだろうか。 

(ジャーナリスト・多賀幹子)

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多賀幹子

多賀幹子

お茶の水女子大学文教育学部卒業。東京都生まれ。企業広報誌の編集長を経てジャーナリストに。女性、教育、王室などをテーマに取材。執筆活動のほか、テレビ出演、講演活動などを行う。著書に『英国女王が伝授する70歳からの品格』『親たちの暴走』など

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