アンドリュー・スコット×ポール・メスカル『異人たち』本編映像解禁、 80年代ナンバーが彩る世界観に注目

 2023年11月29日に逝去した山田太一の長編小説『異人たちとの夏』(新潮社刊)を、『荒野にて』(2017)、『さざなみ』(2015)などで数々の賞に輝いた監督/脚本家アンドリュー・ヘイが再映画化した『異人たち』が全国公開中だ。

 本作は、【英国インディペンデント映画賞】で<作品賞>や<監督賞>、<助演男優賞(ポール・メスカル)>など、主要部門を独占する最多7冠に輝き、【第81回ゴールデングローブ賞】において、アンドリュー・スコットが<主演男優賞(ドラマ部門)>にノミネートされるなど、賞レースで注目を集めた。

 脚本家のアダム(アンドリュー・スコット)は、12歳の時に交通事故で両親を亡くして以来、孤独な人生を歩んできた。両親の思い出に基づく脚本に取り組んでおり、幼少期を過ごした郊外の家を訪ねると、30年前に他界した父と母が当時のままの姿で住んでいた。足繁く実家に通い、心満たされるひとときに浸るアダムは、同じマンションに住む謎めいた青年ハリー(ポ―ル・メスカル)と恋に落ちるが、その夢のような愛おしい日々は永遠には続かなかった。

 今回解禁されたのは、アダムとハリーが互いの絆を深めるシーンだ。孤独を抱え、他者との関わりを恐れていた二人が音楽に体を預ける姿が映し出されている。ブラーの「デス・オブ・ア・パーティー」の曲調が映像の世界観とマッチし、観る者を幻惑的な映画の世界へと引き込んでいく。

 本作には、ペット・ショップ・ボーイズ「オールウェイズ・オン・マイ・マインド」、フランキー・ゴーズ・トゥ・ハリウッド「パワー・オブ・ラヴ」、アリソン・モイエ、ファイン・ヤング・カンニバルズといった、英バンドやアーティストのナンバーが多く使用されている。映画の序盤からラストまで、1980年代の楽曲が彩り、監督ならではの繊細かつ先鋭的な演出に加え、豊かな色調と陰影に富んだ35mmフィルムの映像美によって映し出される物語の情感を、より一層高める。


◎作品情報
『異人たち』(R15+)
全国公開中
監督:アンドリュー・ヘイ
出演:アンドリュー・スコット、ポール・メスカル、ジェイミー・ベル、クレア・フォイ
配給:ウォルト・ディズニー・ジャパン
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