メイン画像
この記事の写真をすべて見る

この先の東北地方は、短い周期で天気が変わるでしょう。20日(水・春分の日)は広く雪や雨が降り、荒れた天気となる恐れがあります。24日(日)から25日(日)は各地で晴れて、春本番の陽気の所がありそうです。花粉が大量に飛散する可能性があり、花粉症の方は万全な対策が必要です。

【前半】20日(水・春分の日)は荒れた天気 交通への影響に注意

画像A

20日(水・春分の日)は広く雪や雨が降り、日本海側は朝晩を中心に雷を伴う所があるでしょう。落雷や突風などに注意が必要です。太平洋側でも雪雲の流れ込む所がありそうです。また、風が海上を中心に強まり、ふぶく所があるでしょう。特に、太平洋側南部(宮城県・福島県)の海上では、暴風が吹く恐れがあります。波も高くなり、福島県の海上では21日(木)にかけて、大しけとなる恐れがあります。海には近づかないようにしてください。
21日(木)も日本海側を中心に雪が降る予想で、福島県会津や山形県の庄内・置賜などで雪の量が多くなりそうです。大雪となる恐れがあり、お出かけを予定している方は最新の予報をこまめに確認してください。

22日(金)から25日(月)は晴れのエリアが広がり、各地で寒さが緩む予想です。24日(日)から25日(月)は南部を中心に春本番の暖かさとなり、花粉が大量に飛散する予想です。北部でもスギ花粉の飛散がピークを迎えるため、メガネやマスクなど万全な対策が必要です。

26日(火)は前線の影響で、雨や湿った雪が降りやすいでしょう。

気温は、ジェットコースターのように日ごとの変化が大きくなりそうです。体調管理に注意してください。

【後半】桜前線はみちのく入り 30日(土)には福島で開花する予想

画像B

27日(水)以降は短い周期で天気が変化するでしょう。最高気温は平年を上回る日が多く、降るものは雨が中心となりそうです。3月最後の週末となる30日(土)は南部を中心に、31日(日)は北部で雨が降る予想です。

最低気温は平年並みか平年を上回り、極端な冷え込みはない見込みです。ただ、穏やかに晴れた日は夜から朝にかけて放射冷却が強まるため、内陸を中心に冷えるでしょう。霜のおりる恐れがありますので、農作物や果実の被害に注意してください。

今日19日(火)、日本気象協会は「2024年桜開花満開予想(第5回)」を発表しました。東北のソメイヨシノは、福島で30日(土)、仙台で4月1日(月)に開花する予想です。桜の開花が記録的に早かった昨年と比べると大幅に遅れるものの、平年より早い所が多いでしょう。4月に入ると、桜前線はさらに北上し、19日には青森で開花する見込みです。

外出時の花粉対策

画像C

花粉症の症状を緩和させるには、花粉を避けることが大切です。マスクやメガネをつけ、衣類も工夫しましょう。

① メガネ
メガネを使用しない場合に比べて眼に入る花粉量はおよそ40%減少し、防御カバーのついた花粉症用のメガネではおよそ65%も減少するという実験結果があります。

② マスク
感染症予防として使用している方も多いかと思いますが、花粉を吸いこむ量もおよそ3分の1から6分の1に減らすことができます。マスクは顔にフィットするものを選ぶことが大切です。また、マスクの内側にガーゼを当てること(インナーマスク)でさらに鼻に入る花粉が減少することが分かっています。

③ 衣類の工夫
一般的にウール製の衣類などは木綿や化繊に比べて花粉が付着しやすく、花粉を屋内に持ち込みやすくなります。ウールの花粉のつきやすさは、綿に比べるとおよそ10倍にもなります。外出の際は、外側にウール素材の衣服を着ることは避けて、表面がツルツルした素材の上着を選ぶようにしましょう。