今年の4月10日、茨城県の鹿島灘の海岸に、150頭を越える数のイルカの一種カズハゴンドウが座礁すると言う事件がありました。
4年前、2011年の3月4日、同じく鹿島灘にカズハゴンドウが大量座礁し、その一週間後の3月11日、あの東日本大震災が起きたことから、これは再び大地震がやってくる予兆なのではないかという憶測が飛び交っています。
実際、イルカの大量座礁と大地震とは関係しているのでしょうか。

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座礁の常習カズハゴンドウ

カズハゴンドウ(Peponocephala electra・クジラ目ハクジラ亜目マイルカ科)は暖かい南の海に暮らす体長2~3mの小型の鯨。約100頭から時には1000頭を超える群れを作ります。餌はイカ類や小型の魚など。エサを追って房総半島から鹿島灘沖くらいまで北上してくることがあります。カズハは「数歯」で、近縁の種と比べて歯の数が多い(上下それぞれ50本ほど)ことからこの名がついています。比較的気が荒く人になれないので、水族館ではほとんど飼育されていません。
で、このカズハゴンドウ、実はしょっちゅう大量座礁しているのです。茨城県沖に限定しても、古くは1927年に113頭が波崎海岸に打ち上げられた記録があり、その後も2001年に同じく波崎と大洗に68頭、2002年にも波崎に109頭、頻々と打ち上げられているのです。また九十九里浜にも2006年に二度にわたり、26頭、67頭のカズハゴンドウが座礁しています。これらの座礁(ストラディング)の直後に大地震が起きたという事実はなく、唯一あるのは2011年3月のみなのです。
このように見る限り、カズハゴンドウに限らずイルカや鯨の座礁と大地震とは、直接的な関連はなさそうです。

じゃあ座礁の原因は?

では今回のカズハゴンドウの大量座礁の原因は何だったのでしょうか。今のところはっきりしたことはわかっていないようですが、考えられるのは
①シャチなど外敵に追われて浅瀬に逃げて戻れなくなってしまった。
②獲物を深追いして同じく浅瀬に乗り上げて戻れなくなった。
③潜水艦のソナーの超音波や軍事演習の爆音などで感覚器官を狂わされた。
④黒潮暖流に乗って北上し、銚子沖で冷たい千島海流(親潮)にふれてショック状態に。
といったところのようです。
生物の大量死は不吉な予兆としてとらえられる傾向がありますが、野生生物が大量死する事はそう珍しくはなく、また天変地異との関連は多くの場合認められません。自然や生き物をいためつけているという潜在的な後ろめたさが、いつか人間にしっぺ返しがくるのではないか、という恐れとなって、災いの予兆と感じられるのかもしれません。
いずれにしても日本は地震列島。活動期に入っていることも確かのようですし、備えを怠らないようにしたいですね。

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