2月14日のバレンタインデーに続き、明日は3月14日の「ホワイトデー」です。
バレンタインデーにチョコレートをもらった男性が、そのお返しとして、キャンディーやマシュマロなどのスイーツを女性へ贈るアンサーデーとしてすっかり定着しました。
実はこのホワイトデーが誕生した背景には、「贈り物にはお返しを」という日本人独自の文化・習慣とともに、お菓子業界や老舗菓子店が大きくかかわっているようです。
ホワイトデーの誕生にまつわるアレコレを探ってみました。

約40年前に誕生した「マシュマロデー」が、「ホワイトデー」の起源という説も
約40年前に誕生した「マシュマロデー」が、「ホワイトデー」の起源という説も
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1970年代から広まり始めた「バレンタインのお返し」習慣

「お返し」の文化が根付いた日本で誕生し、いまや中国・台湾・韓国にも広まったホワイトデーの習慣。
その発祥や元祖については諸説ありますが、1973年に「不二家」とマシュマロメーカーの「エイワ」が協賛し、バレンタインのお返しにキャンディーやマシュマロを贈る「メルシーバレンタイン」キャンペーンを行ったという新聞記事が残っているそうです。
その後、若い世代の間で広まり始めた「バレンタインデーのお返し」の風潮を受け、全国飴菓子工業協同組合が1980年からホワイトデーをスタート。「バレンタイン司教の殉教から1カ月後、その男女はあらためて永遠の愛を誓い合った」という伝説に由来し、3月14日を「キャンディーを贈る日」としました。

福岡銘菓「鶴乃子」で知られる老舗菓子舗が発祥という説も

その他、福岡県・博多の老舗菓子店「石村萬盛堂」がバレンタインのお返しとして、チョコレートをマシュマロで包んだお菓子を販売し、3月14日を「マシュマロデー」と呼んだことがきっかけになったという説もあります。この説は、3月11日19時の「tenki.jpサプリ」の記事でも紹介されていますが、より詳しく知りたい方向けに「石村萬盛堂」のホームページに掲載されたエピソードをご紹介しましょう。
―― 約40年前、「男性からバレンタインデーのお返しがないのは不公平。せめてマシュマロでも……」という記事を女性雑誌で見た社長が、マシュマロを使った自社の看板商品「鶴乃子」をヒントに新しいお菓子を考案。「もらったチョコレートを、僕の優しさ(マシュマロ)で包んでお返しするよ」という思いを込めて、男性から女性へ贈り物をする「マシュマロデー」のコンセプトを福岡の百貨店へ提案。そこから、マシュマロデーはホワイトデーの名で全国に広まった ――とあります。
ちょっとロマンチックなお話ですよね。
※参考 石村萬盛堂HP http://www.ishimura.co.jp

やはり女性にとってはうれしい記念日

以上、ホワイトデーの誕生にはさまざまな説があり、その背景には販売促進をねらうお菓子業界の戦略もあるようですが、女性としては男性から贈り物をもらえるうれしい行事であることにかわりはありません。
最近は、バレンタインに贈ったプレゼントの「倍返し」を期待している女性も多いようですので、この際、男性の皆さんもドーンと奮発してみてはいかがですか(笑)。
※参考/全国飴菓子工業協同組合HP