Facebook は2020年2月25日、ストーリーズ投稿に好きな曲を追加できるミュージックスタンプを日本で導入することを発表した。
ミュージックスタンプはFacebookとInstagram、双方のプラットフォームで導入され、利用者は国内外の数多くの楽曲から好きな曲を選ぶことができるようになる。また、歌詞の一部をストーリーズ投稿に表示させる機能や、Facebookのプロフィールにお気に入りの曲を追加する機能なども同時にローンチされた。
そして、新機能のローンチを記念した動画に、国内を代表するトップアーティストであり、Instagramをファンとの交流や情報発信に日頃から活用している、[Alexandros]、三代目 J SOUL BROTHERS、Official 髭男dismの3組が登場。本機能について各アーティストからのコメントが寄せられた。(アーティスト名 五十音順)。
[Alexandros]
(Instagram アカウント:@alexandros_offciail_insta)
「インスタは最近やり始めたばかりなのですが、本当に丁度いい。日常を直感的に切り取れるというか。メモでもなく、作品でもない、説明し難い感情みたいなものを吐き出したいときに最適です。あとここ最近NY に行く事が多かったのですが、仲良くなると必ず「インスタ教えてよ」となるので早く作らないとなーと思ってました。そんなインスタを通じて仲良くなった友達がミュージックスタンプを使っていて、日本では聴けなかったのがようやく使えるようになって嬉しいです。(Vo.& Gt. 川上洋平)」
三代目J SOUL BROTHERS from EXILE TRIBE
(動画出演メンバー Instagram アカウント:@3jsb_kenjiro_official | @exile_naoto_ | @takanori_iwata_official)
「今回フィーチャーされている『Rat-tat-tat』は、三代目にとって初の配信限定のデジタルシングルで、Instagram などのSNS でも数多くの方々に楽しんでいただいている楽曲です。新機能のミュージックスタンプを使って、”ラタタダンス”を踊っている動画をストーリーズで気軽にシェアして、みんなで楽しみましょう!(NAOTO)」
Official 髭男dism
(Instagram アカウント:@officialhigedandism)
「まずは、この度素敵な映像を撮って頂けて嬉しいです。I LOVE...という楽曲がとても暖かく響いていて幸せな気持ちになります。今回の新機能は、楽曲を新しい形で楽しんでもらう可能性をたくさん持っていると思います。Instagram はバンドの情報を知ってもらうだけでなく、ファンと繋がれる大切な場所です。メッセージを送ってくれるファンも多く、日々の励みになっています」
Billboard JAPANは日本でのミュージックスタンプ機能導入に関して、フェイスブック ジャパン Instagram メディアパートナーシップス担当の綾尾康嗣氏にも取材を行った。
――日本での利用可能な楽曲はどのくらいありますか?
綾尾:全ての楽曲が利用可能というわけではないですが、パートナー企業様からのご協力もあり、洋楽だけでなく国内アーティストの楽曲も含め、数百万曲をご利用いただけます。今後も利用可能な楽曲を増やしていきたいと思っています。
――どういったシチュエーションで利用するのでしょうか?
綾尾:FacebookやInstagramは自己表現の場なので、利用したいときに自由に使って頂ければと思っています。例えば、これまではCDを交換して友達と音楽を共有するという楽しみ方が主流だったと思いますが、今は個々がストリーミングで曲を聴くことが増えてきています。自分の聴いている音楽を友達と共有する際、一つのコミュニケーション・ツールとしてInstagramなどのソーシャルメディアを使うことが増えていると思うので、今後はそんなシーンでもミュージックスタンプを活用してほしいですね。また、自分の好きなアーティストがシェアしている音楽をいち早く聴けたり、その情報を友達にもシェアしたり、そういった情報共有のきっかけにもなればいいなと思っています。
――アーティストが利用する場合は?
綾尾:ソーシャルメディアは、アーティスト本人がファンへ直接的に情報を届けられる場だと思っています。アーティスト自身が作った楽曲を、自身が表現したい世界観で発信して、様々な人に届けることができる。新曲に関してのコメントをファンから直接もらったりなど、ファンとのコミュニケーション・ツールとして利用してもらえればと思います。
FacebookやInstagramは、写真や動画を共有するプラットフォームとして始まったソーシャルメディアだが、今後もユーザーの自己表現の場として、様々なニーズに応えた機能を追加していくそうだ。
◎日本で導入される機能
『ミュージックスタンプ』(Facebook、Instagram で対応)
ストーリーズ投稿にBGM として好きな曲を追加。歌詞の一部を選んで表示させることも可能
『質問スタンプに曲で回答』(Instagram のみ)
質問スタンプに対してテキストで答える代わりに、曲を選んで回答
『プロフィールに曲を表示』(Facebook のみ)
自己紹介の一部としてプロフィールに好きな曲を表示
◎ミュージックスタンプ機能を導入についてのパートナー企業の一部から寄せられたコメント
・エイベックス株式会社 レーベル事業本部 執行役員本部長 猪野丈也 氏
「この十数年で音楽を取り巻く環境は大きく変化しており、特に近年、動画を含めたSNS でのファンコミュニケーションが大事な要素となっております。今回の新機能はアーティストがファンに魅力を伝える重要なツールの1 つとなり、またユーザーの方が利用し投稿していくことで、新たなヒットにも結び付くものだと考えております。日本国内のみならず、アジアおよび全世界の方に当社楽曲を知っていただける場となることを期待しております」
・株式会社ポニーキャニオン 取締役 村松克也 氏
「音楽ユーザーの嗜好性多様化へ対応が求められる昨今におきまして、SNS はプロモーションの主戦場となります。J-POP アーティストを多く抱える弊社において、Instagram での音楽プロモーション機能を使えることは大きな戦力になります。また、Facebook の新機能は、弊社のもう一つの強みである、アニメコンテンツの海外進出において重要になると考えております」
・ユニバーサル ミュージック合同会社 執行役員 島田和大 氏
「世界各国で人気のミュージックスタンプの日本でのサービス開始に大きな期待を寄せています。Facebook やInstagram への投稿にお気に入りの楽曲を活用して頂くことで、両サービス上のコミュニケーションが更に豊かになるとともに、新たなアーティストや作品との出会いの場となれば嬉しいです」