ザ・ウィークエンドの『スターボーイ』が、通算4週目のNo.1獲得を果たした、今週の米ビルボード・アルバム・チャート。
週間の総ユニット数が6万で首位を死守した、ザ・ウィークエンドの『スターボーイ』。全体的にアルバムのセールスが落ちていることもあり、収録曲のストリーミングが強いアーティストが、必然的に上位にランクインする。今週のソング・チャートでは、本作からの先行シングル「スターボーイ」が5位、「アイ・フィール・イット・カミング」が19位、「パーティー・モンスター」が36位に、それぞれランクインしていて、アルバムのセールスの内、6割近くが、これら収録曲のストリーミング・ポイントによるもの。
初動枚数46,000枚で2位に初登場したのは、ロンドン出身のザ・エックス・エックスの3rdアルバム『アイ・シー・ユー』。2012年9月にリリースされた前作『コエグジスト』から、およそ4年半ぶりとなる新作で、アメリカでは前作で獲得した5位を上回る、最高位を更新した。本国イギリス(UKチャート)とベルギーでは、2作連続のNo.1デビュー、オーストラリア、ドイツ、アイルランドでは、初のNo.1獲得を果たしている。
1月8日に開催された【第74回ゴールデン・グローブ賞】や、1月10日にノミネート作品が発表された【英国アカデミー賞 2017】、そして、1月24日にノミネート作品が発表された【第89回アカデミー賞】の影響を受け、今週も映画のサントラ盤が、上位にランクインしている。大本命の『ラ・ラ・ランド』は3位にダウンしたが、次週は再びセールスを伸ばすだろう。4位の『モアナと伝説の海』や、6位のブロードウェイ・オリジナル・キャスト盤『ハミルトン』、10位の『トロールズ』、17位の『スーサイド・スクワッド』、22位の『シング』なども、次週以降、ランクアップが期待される。
フィラデルフィア出身、25歳のラッパー、PnBロックのデビュー作『GTTM:ゴーイン・スルー・ザ・モーション』は、28位に初登場。先行シングル「セルフィッシュ」が、ラップ・チャートで16位をマークするスマッシュ・ヒットを記録したことで、マニアを中心に注目されていた期待の新星だ。アルバムからの2ndシングルとしてリリースした、「プラヤ・ノー・モア」には、今週のソング・チャートで返り咲きの首位を獲得した、ミーゴズのクエヴォが、ゲスト参加している。
Text:本家一成
※関連リンク先の米ビルボード・チャートの掲載は、25日22時以降予定となります。
◎【Billboard 200】トップ10
1位『スターボーイ』ザ・ウィークエンド
2位『アイ・シー・ユー』ザ・エックス・エックス
3位『ラ・ラ・ランド』サウンドトラック
4位『モアナと伝説の海』サウンドトラック
5位『24K・カラット』ブルーノ・マーズ
6位『ハミルトン』サウンドトラック
7位『4・ユア・アイズ・オンリー』J.コール
8位『ヴューズ』ドレイク
9位『ストーニー』ポスト・マローン
10位『トロールズ』サウンドトラック