今週の洋楽まとめニュースは、大物アーティストたちの悲報から。現地時間2016年12月25日、英シンガーソングライター、プロデューサーのジョージ・マイケルが53歳で死去した。原因は心不全だった。ジョージ・マイケルの長年のマネージャーを務めたマイケル・リップマンは、米ビルボードに対し、「非常にショックです」と語り、死亡時刻は明らかになっていないものの、「事件性は全くない」と話した。さらには、死因が心不全だったのは予想外だったと付け加えている。また、恋人のファディ・ファワズ(Fadi Fawaz)が“安らかに”一人で亡くなっていたと明かした。
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悲報は続く。映画『スター・ウォーズ』シリーズのレイア姫役として知られる女優、作家のキャリー・フィッシャーが現地時間2016年12月27日に死去した。60歳だった。現地時間12月23日にロンドンからロサンゼルス行きの機内で心臓発作を起こしたキャリーは、その後UCLAメディカル・センターへ搬送され、人工呼吸器の装着を施されていたが、27日の朝に亡くなったと発表された。そして翌日の現地時間2016年12月28日にキャリーの母親であり、『雨に唄えば』で大ブレイクした女優・歌手のデビー・レイノルズが娘を追うような形で84歳で死去した。救急搬送されたデビーは、現地時間水曜日の夜、息を引き取った。デビーの息子であるトッドは、「母はキャリーと一緒にいます」と話した。
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さて、今週の米ビルボード・ソング・チャートは、6週間のNo.1を死守した、レイ・シュリマの「ブラック・ビートルズ feat.グッチ・メイン」に代わり、ザ・ウィークエンドの「スターボーイ feat. ダフト・パンク」が首位に輝いた。同名アルバム『スターボーイ』(今週3位)の初登場と同時に、この曲もNo.1を獲得するのでは、と予想されていたが、レイ・シュリマーの「ブラック・ビートルズ」(今週2位)が絶好調だったということもあり、2冠は逃した。しかし、安定した週間セールスを獲得し、8週間の2位をマークする強さをみせ、登場14週目で遂にNo.1を獲得した。
【米ビルボード・ソング・チャート】ザ・ウィークエンドの「スターボーイ」が遂に1位に!ダフト・パンクにとっては初の快挙
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替わって、今週の洋楽チャートは、マライア・キャリーの「恋人たちのクリスマス」が、先週に続きNo.1をマークした。今週2位にランクアップしたワム!「ラスト・クリスマス」に1000ポイント近く差をつけ、圧倒的な強さを見せた「恋人たちのクリスマス」。エアプレイでは、「ラスト・クリスマス」がやや上回っていたものの、デジタル・セールス、動画再生回数、ストリーミングでは洋楽勢断トツのポイント数を叩きだし、女王の貫禄を見せつけた。なお、先週19位につけたジャスティン・ビーバーとのデュエット・ヴァージョンは今週6位に食い込んでいる。
【ビルボード】クリスマス・ソングが洋楽チャートTOP3を独占、首位はもちろんあの歌姫
そして、今週の米ビルボード・アルバム・チャートは、ペンタトニックスの『ペンタトニックス・クリスマス』が、登場9週目で遂に首位に輝いた。集計期間がクリスマス・ウィ―クだったこともあり、週間セールス20万枚という高セールスを叩き出し、遂にNo.1に到達した。本作は、ペンタトニックス2作目のホリデー・アルバムで、2014年にリリースした1作目『ザッツ・クリスマス・トゥ・ミー』も、今週5位に粘り強くランクインしている。ペンタトニックスが首位を獲得するのは、2015年10月にリリースした4thアルバム『ペンタトニックス』に続く、2作目。オーストラリアやカナダでも、TOP5入りを果たしている。
【米ビルボード・アルバム・チャート】高セールスを叩き出した『ペンタトニックス・クリスマス』が堂々の首位をマーク
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