11月7日にデビュー15周年を迎え、そのキャリアに新たな章を刻み始めたばかりのシンガー中島美嘉。土屋公平らと結成した4人編成バンド“MIKA RANMARU”のワンマンライブが11日 新宿LOFTにて開催され、その公式レポートが到着した。
「MIKA RANMARU」は中島のツアーギタリスト・土屋公平(元ストリート・スライダーズ)ともに結成した4人編成バンドで、ドラムは池畑潤二(THE ROOSTERS、HEATWAVE、ROCK'N'ROLL GYPSIES、DeeDeeFeverほか)、ベースは海老沼崇史という強力な布陣。11月11日に、そのお披露目となるワンマンライブ【MIKA RANMARU ~MIKA NAKASHIMA 15th ANNIVERSARY~ ROCK'N' ROLL LIVE】が東京・新宿LOFTで行われた。
突然のライブ告知にも関わらず、チケット発売受付を開始すると同時に即完売となったプレミアムなパフォーマンスということもあり、開場直後にはすでに満員となっている会場。ライブハウス入り口から会場へと続く階段には、当日券を求めて並ぶファンの姿も。なにが起こるのかと待ち望むファンの熱気が溢れ、開演までロックDJが客席をウォーム・アップ。
ポスターヴィジュアルでも鮮烈な印象を与えた金髪ヘアーの中島美嘉が煙草をくゆらせて登場し観客が沸き上がる中、バンドたちが楽器を持つと、ミディアムなヘビー・チューン「PASSION」でライブがスタート。バラードシンガー中島美嘉とはまったく別の魅力を持つ、ラウドかつダンサブルなロックナンバー群が次々と披露され、彼女のヒストリーの中でも垣間見ることの少なかった一面を押し出した前半部分が一気に駆け抜けてゆく。ステージ上ではクールに振る舞う中島が、その表情にときおり楽しそうな笑顔を浮かべ、シングルとなった「Dear」そして「僕が死のうと思ったのは」をシンプルなバンドサウンドで再構築させていくと、いよいよステージは後半部へと向かう。
後半の幕開けは中島のヒット曲として多くのファンに愛されている極上の1曲「LIFE」からスタート。「まだまだ熱くなるよ!」と、観客を煽ると、もともとアップテンポのダンスナンバーとして知られる同楽曲はタイトなロックナンバーへと生まれ変わり、そこからキッチュで愛くるしいポップロック「conFusiOn」へと続いていく。体を揺らし、セクシーにリズムを刻むヴォーカリストからバンドメンバー紹介へ。
海老沼嵩史、池畑潤二に続き「今日からあたしの相棒だぁっ!」と中島が土屋公平=RANAMRUの名前を呼ぶとファンからは熱い拍手が起こる。休みなくたたみ込むようなリフレインが耳にこびりつく「LOVE IS ECSTASY」が会場をひとつにすると、コンサートはいよいよクライマックスへ。最後はAC/DCにインスパイアされたハードナンバー「I DON'T KNOW」でフロアを熱狂させると、アンコールなしの1時間超の大歓声の中、幕を下ろした。
なにが飛び出すかわからない中島美嘉。次にどんな展開が待ち受けるのか? 彼女の動向からますます目が離せない!
カメラマン:川田洋司
◎ライブ【MIKA RANMARU ~MIKA NAKASHIMA 15th ANNIVERSARY~ ROCK'N' ROLL LIVE】
11月11日(水)新宿ロフト セットリスト:
01.PASSION
02.SHUT UP
03.BLACK AND BLUE
04.DANCE WITH THE DEVIL
05.Dear
06.僕が死のうと思ったのは
07.LIFE
08.conFusiOn
09.LOVE IS ECSTASY
10.I DON’T KNOW