5月も2週目に入り、アニメ関連の新作リリースも落ち着いた、いわば“凪”のタイミングである今週のビルボードアニメチャート。とは言え話題のアニメ映画の主題歌は依然として好調。さらに今シーズンの人気作、もはや定番となったロングヒットが今週も凌ぎを削っている。
トップに輝いたのはBUMP OF CHICKENの『血界戦線』主題歌「Hello,world!」。見事、3週連続の首位獲得となった。エアプレイ、デジタル、ルックアップの3指標で圧倒的な1位。さらにセールスで2位、Twitterで3位につけるなど全指標でその強さを見せつけての首位となった。
2位は藍井エイルの『アルスラーン戦記』主題歌「ラピスラズリ」。首位のBUMPには及ばなかったものの、デジタル2位、Twitter1位とデジタルユーザーとの親和性を感じさせる強さで先週7位からジャンプアップ。アニメの世界観と合わせた、ストリングスのエモーショナルな響きとゆったりとダンサブルな4ビートが印象的な1曲だ。
3位は『うたの☆プリンスさまっ♪ マジLOVEレボリューションズ』挿入歌で、神宮寺レン・来栖 翔・愛島セシルのクロスユニットアイドルソングである「Code:T.V.U」。同アニメシリーズより毎週発売されている挿入歌シリーズの一曲でもある同曲は、集計期間内の5月8日に発売された作品としては唯一のアニメチャートへのランクイン作品となった。
続く4~6位では映画主題歌が接戦。デジタルセールスが好調な『コナン』ポルノグラフィティ「オー!リバル」が、『クレしん』ゆずと『ドラゴンボール』ももいろクローバーZを一歩リードした。秦基博「ひまわりの約束」やSEKAI NO OWARI「RPG」など、映画主題歌はその後のロングヒットに繋がりやすい傾向があるため、今後の展開にも引き続き注目したい。
映画系を除くと、4位は『パンチライン』主題歌のしょこたん でんぱ組『PUNCH LINE!』、5位は『境界のRINNE』主題歌のKEYTALK「桜花爛漫」で、その後、『ダンジョンに出会いを求めるのは間違っているだろうか』井口裕香、『グリザイアの楽園 カプリスの繭編』南條愛乃…と続く。映画系主題歌とは異なるチャート傾向を見せるTVアニメ主題歌の動きにも注目しつつ、今期のアニメ動向をチェックしてみるのも面白いのではないだろうか。