プレスリーのソングライター(96)、老衰のため死去
プレスリーのソングライター(96)、老衰のため死去
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 エルヴィス・プレスリーのソングライターとして知られるシド・テッパーが4月24日、老衰のため亡くなった。96歳だった。

 米ビルボードがテッパーの広報担当に確認したところによると、フロリダのマイアミビーチにあるウィリアムズ島の自宅にて、家族に看取られながら亡くなったそうだ。

 生前、プレスリーに45曲を書いたテッパーだが、他にもフランク・シナトラ、ジェフ・ベック、ザ・ビートルズ、ペリー・コモ、アンディ・ウィリアムス、レイ・チャールズ、ルイ・アームストロング、ウェイン・ニュートン、ロバート・グーレ、ナンシー・ウィルソン、アーサ・キットなど、数多くのアーティストに楽曲を提供した。

 なかでも有名な曲は、プレスリーとアン=マーグレットによる「The Lady Loves Me」をはじめ、「The Naughty Lady of Shady Lane」、「Kiss of Fire」、「G.I. Blues」、「Red Roses For A Blue Lady」、「Don't Come Running Back To Me」などだ。

 また、第二次世界大戦中には軍隊のために演奏するエンターテイメント部門“Special Services”に所属し、1947年に作曲家作家出版者協会に参加。ジョージア・ギブスの「Kiss of Fire」ではBMI賞を受賞したほか、エディー・アーノルド版の「Red Roses For A Blue Lady」ではカントリーミュージック協会賞を受賞。2002年にはプレスリーとの仕事を称えられメンフィスで表彰されている。

 1918年6月25日生まれのシド・テッパーは、10年前に妻のリリアンを亡くしていた。5人の子供たちと7人の孫、3人のひ孫を遺し旅立った。