名古屋発スターダスト芸能3部所属の高校生アイドル6人組チームしゃちほこが、映画『天才バカヴォン~蘇るフランダースの犬~』の公開記念パーティ【四たす四は六でもない 今日はしゃちなのさ】を4月4日に東京・赤坂BRITZで開催した。
会場はバカボンパパメイクや、腹巻を着用した完璧なコスプレをするファンで溢れかえる中、昼の部がスタート。ほぼ開演予定時刻に映画の特報映像が流れ、大歓声の中、メンバーが登場。安藤ゆずも「みんなバカボンになってる!」とメンバーも大興奮。秋本帆華は「映画でウナギイヌの声をやらせていただいております!」と改めて報告。更に「ヤフーニュースで知った」と今回の声優起用がサプライズであったことを明かした。
イベントは<これでいいのだ! クイズ選手権>と題したゆるいトークコーナーからスタート。「転ばぬ先の~」「~から出た錆」「~作って魂入れず」と、ことわざの穴埋め問題が用意され、メンバーの珍解答が続出する中、2問正解した大黒柚姫が優勝する結果に。また、<ちょっとだけしか聴けないけど、それはそれでいいのだ!>と題されたコーナーでは、5月13日にリリースするシングル『天才バカボン』の“しゃちヴォン盤”に収録されるラジオドラマの一部をこの場で朗読。各メンバー1分間と限定された時間の中、「めっちゃ恥ずかしい」と、照れながらも本番さながらの演技を聴かせてくれた。朗読のトリを務めた秋本帆華だったが、物語に登場する一部のセリフから“中二病”と揶揄されてしまう場面も。
昼の部のライブはもちろん「天才バカボン」で幕開け。アートディレクター/アーティスト、増田セバスチャンが手掛けた新衣装を纏って慌ただしく転換する国民的アニメソングにファンも「いいのだ! いいのだ!」と声を上げて飛び跳ねる。自己紹介では“高校2年!”や“高校3年!”の部分を強調し、4月を迎えて学年が進級したことをアピール。そして、「よろしく人類」「トリプルセブン」「味噌のうた」「そこそこプレミアム」とライブ鉄板曲が続けて披露されると、フロアは大狂乱。それもそのはず【第2回大連ジャパンブランド】や【ZIPフェス】などイベント出演はあったものの、アウェイばかりで、追いかけてきたファンは制限された中で楽しんでいた。しゃちほこファンしかいない会場は1月の日本青年館ぶりだ。解き放たれたようにフロアはうねりをあげ、メンバーの振りと同期する。ライブ終盤に坂本遥奈が「今回のライブから導入するあるボタンがあるんですけど……」と語るとステージに巨大なボタンが登場。押すと最後の曲のカウントダウンが始まるというこのボタン、その押し役に任命されたのは“中二病”こと秋本。フロアから終了を拒否する悲鳴が聴こえる中、秋本がボタンを押すと“4、3、2、1、アンセーム”のカウントダウンが鳴り響き「抱きしめてアンセム」へ。狂喜乱舞のシンクロダンスで大興奮のステージを終えた。
この日は一部と二部の間に囲み取材も行われ、チームしゃちほこのメンバーのほか、映画の監督を務めたFROGMANとバカボンのパパが登壇した。オープニングテーマにチームしゃちほこを起用した理由についてFROGMAN監督は「僕の作品でいままでオープニングソングは無かったのですが、今回『天才バカボン』をやるにあたって、オープニングソングの存在は凄く大きかった。ガツンと頭に持ってきて、勢いのある、ちょっと訳わかんない感じがいいなと……そこで、訳のわかんない歌を歌える人は誰だ? と思った時に、チームしゃちほこしかいない!と。企画会議でプロデューサーが彼女たちのファンで、勧められました。実際聞いて映画の初動にはこれ以上ないオープニングソングを作って下さった。」とコメント。
楽曲自体は知っていたという平成生まれのチームしゃちほこ。メンバーの秋本帆華は「親の方が喜んでました。私と柚姫は小学校の時からCSで見てたので嬉しかったです。」と今回の起用について喜びを語った。また、大胆なアレンジでも話題をよんでいるしゃちほこ版の「天才バカボン」について、咲良菜緒は「イントロが始まった時に“あれ? ほんとにバカボンなのかな?”と思ったけど、ライブではみんなも踊れるし、しゃちほこの騒がしさがプラスされた感じになってると思います!」とアピール。FROGMAN監督も「“いいのだ、いいのだ”って合いの手が入っているのも凄く印象的。“いいのだ”も劇中で伏線にもなっている!」と太鼓判を押した。
メンバーの中でバカボンっぽいのは誰かという問いにはキャリーケースを何度から忘れてしまったという大黒柚姫が満場一致で決定。また、冬は腹巻付きの毛糸のパンツをみんな履いているとバカボンのパパとお揃いであることも明かしてくれた。
『天才バカボン』と『フランダースの犬』のコラボレーションという、前代未聞の設定の映画だけあってFROGMAN監督は「見事なまでに世論が真っ二つに割れてます。型破りだからこそ、赤塚不二夫だ! と評価して下さる方もいれば、名作を汚すな、死ねFROGMAN! というのも結構多くて(笑)」と笑い飛ばした。そして、「赤塚不二夫先生との今回のご縁を汚さないものを作りました。自信を持ってお薦めできる作品になってます」と映画の出来の良さをアピールした。
夜の部では囲み取材に登場したFROGMAN監督もステージに現れ、ウナギイヌの声優を務めた秋本帆華のアフレコドキュメンタリー映像が上映。アフレコ当日に知った秋本帆華が動揺しながらも、用意された台本に書かれた「ワン!」の一言を懸命にレコーディングする様子を会場に集まったファンと共に鑑賞した。秋本が「ワンと言う2文字にすべてを懸けました」と感想を述べるも、FROGMAN監督が「秋本さん以上にウナギイヌを上手に演じれるメンバーがいるかもしれない」とこの場で即興オーディションを開催。メンバーそれぞれが熱演を繰り広げ、咲良菜緒と安藤ゆずが合格点に。
また、この日シングル『天才バカボン』の通常盤と初回限定名古屋盤のジャケット写真が会場で初公開。ウナギイヌとコラボしたアートワークだったが、大黒柚姫は「これ『ひまつぶし』のジャケットと同じ顔してるんだ、ごめんね。」とバリエーションの少なさを嘆きながら、風を受けながらの撮影に目を開けなかったという苦労話も。
そして、<天才バカボンを学ぶのだ!>と題したコーナーでは『天才バカボン』の勉強会となり、FROGMAN監督を先生に、赤塚不二夫の『バカボン』以外の功績を辿りながら、これまで『バカボン』アニメが4回あったことや、バカボンのパパがバカになってしまった理由などを学んだ。
夜の部のライブは再び「天才バカボン」で幕開けし、「今日だけだから!」と8.6秒バズーカのネタ“ラッスンゴレライ”に乗せて自己紹介を披露。そして、「colors」「ピザです!」「エンジョイ人生」「It's new 世界」とハイテンションな楽曲たちを立て続けに披露。各楽曲のフォーメーションに着く度にフロアから「おー!」と歓声があがり、昼の部に続いて大狂乱。ラスト前にはまたしても巨大なボタンが登場し、「ヤダヤダヤダ」と声が聞こえる中、「押さないと曲、聴けないんだよー!」と咲良菜緒がボタンを押して「抱きしめてアンセム」で熱狂のステージはフィナーレへ。
2012年4月7日の路上デビューから今年で4年目へ突入。この日が3年目ラストのパフォーマンスとあって「こんなに盛り上がったライブが3年目最後でよかった!」とコメントし、イベントを締めくくった。
◎チームしゃちほこ映画『天才バカヴォン~蘇るフランダースの犬~』の公開記念パーティ【四たす四は六でもない 今日はしゃちなのさ】
2015年4月4日(土)東京・赤坂BRITZ
昼の部 Set List
01.天才バカボン
02.よろしく人類
03.トリプルセブン
04.いただきっニッポン!~おみそれしましたなごやめし~
05.そこそこプレミアム
06.抱きしめてアンセム
夜の部 Set List
01.天才バカボン
02.colors
03.ピザ
04.エンジョイ人生
05.It's new 世界
06.抱きしめてアンセム
◎リリース情報
シングル『天才バカボン』
2015/05/13 RELEASE
<初回限定名古屋盤 CD+DVD>2,000円(tax in.)
<通常盤 CD ONLY>1,200円(tax in.)
<しゃちヴォン盤 USB>2,000円(tax in.)
◎イベント情報
【5th single「天才バカボン」発売記念フリーイベント】
2015年4月18日(土)大阪府・大阪城野外音楽堂
2015年5月17日(日)愛知県・オアシス21
【幕張HOLLYWOOD(マクハリウッッド)】
2015年5月9日(土)「DAY-1 おっとりガールの逆襲~」
2015年5月10日(日)「DAY-2 おっとりガールの覚醒~」
会場:千葉・幕張メッセイベントホール
◎映画公開情報
『天才バカヴォン~蘇るフランダースの犬~』
2015年5月23日(土)より全国ロードショー
info:http://bakavon.com/