台風9号が猛威をふるい、関東に大雨をもたらしました。貯水率の低迷が続いていた関東のダムは、利根川上流8ダム、鬼怒川上流4ダムともに、前日よりもやや増加しています。
この記事の写真をすべて見る22日(月)は、台風9号の影響で、関東各地で大雨となりました。貯水率の低迷が続いていた関東のダムは、利根川上流8ダム、鬼怒川上流4ダムともに、前日よりもやや増加しています。きょう23日(火)午後2時30分までの、72時間降水量は、関東の水源を担うダムの所在地に近い、群馬県水上町藤原で32.5ミリ、栃木県日光市土呂部では135.5ミリでした。きのう22日(月)0時の利根川8ダムの合計貯水量は19115万立方メートルで貯水率56%、きょう23日(火)0時は19934万立方メートルで、貯水率にして58%と、台風通過後2%増加しています。
このことについて、関東地方整備局の斎藤充則さんにお話を伺ったところ、「台風9号が通過した割に、ダムの所在地での雨は少なかったが、周辺の川の水量自体は、まんべんなく増えた。利根川上流8ダムの合計貯水量は1日で2%増えて、今後2、3日かけて、ダムに向かって川の水が流れ込み、ダムの水量は増加傾向が期待されるため、一息つけてだいぶほっとしています。」とのお話でした。
鬼怒川上流4ダムの貯水率は、前日が33%でしたが、9%増加し、きょう23日(火)0時は42%となっています。
現在、利根川、江戸川、渡良瀬川、神流川では、10%取水制限が行われています。また、鬼怒川では、20%取水制限が行われています。今夜の関東は、局地的には大雨となる恐れがありますので、ダム周辺で、引き続き、災害がない程度に雨が降り、更に貯水量が増加してほしいところです。