5月3日、4日は福岡市で「博多どんたく」が盛大に開催されます。でも、福岡の人なら誰でも知っているのが「博多どんたくに雨はつきもの」というちょっと残念なジンクス。本当にどんたくに雨はつきものなのか、調べてみました。
この記事の写真をすべて見る博多どんたくとは?
「博多どんたく」は、福岡市で毎年5月3日、4日に行われ、約200万人以上もの人出でにぎわうお祭り。踊りや衣装などに工夫を凝らしたたくさんの「どんたく隊」によるパレードのほか、市内各所に設けられた演舞台でのさまざまな演技などが催されます。ことしは熊本地震があったため、「どんたく WITH THE KYUSHU 熊本・大分の復興に向けて」をスローガンに掲げ、祭りを通して熊本県・大分県への応援が行われます。
ちなみに、「どんたく」の語源はオランダ語の「ゾンターク(ZONDAG)」で、日曜日や休日という意味なんです。
「博多どんたくに雨はつきもの」は本当!?
福岡では「博多どんたくに雨はつきもの」というジンクスが広く知られています。実際はどうなのでしょうか。
上の図は、ゴールデンウィークのそれぞれの日について、過去20年間に福岡市で1ミリ以上の雨が降った回数を示したグラフです。
飛びぬけて雨が多いのが4月30日。20年間のうち13回、雨が降っており、雨の確率は65パーセントにもなっています。
一方、博多どんたくが行われる5月3日、4日はいずれも、20年間のうち雨が降ったのは6回。雨の確率は30パーセントで、ほかの日と比べて特に高いというわけではありません。でも、3日か4日のいずれかの日に雨が降った回数となると、20年間のうち8回で、雨の確率は40パーセントに上がります。つまり、2~3年に1回は、どんたくのどちらかの日は雨が降ってしまうので、「博多どんたくに雨はつきもの」というジンクスが生まれてしまったようです。
ことしのどんたくの天気
あす3日の福岡は発達する低気圧や寒冷前線の通過で、雨や風が強まり荒れた天気になる見込みです。日中を中心に雨が降り、昼過ぎごろは雷を伴い一時激しく降るおそれも。また、南よりの風が強まり、海上や沿岸は暴風のおそれがあります。どんたく1日目はジンクス通りのあいにくの天気となる見込みです。
しかし、どんたく2日目の4日には天気が回復し、どんたく日和になりそうです。