まもなく流氷の季節。6日のオホーツク海はオホーツクブルー。この冬は暖冬傾向ですが、今のところオホーツク海の海氷はまさかの平年並み。流氷ツアーも期待できるのでしょうか。
この記事の写真をすべて見る6日、日本気象協会 網走支店付近の様子です。
雪に覆われた網走港の先は「オホーツクブルー」。雲間から見える青空、オホーツク海の青が広がっています。今は青く深い水平線が見えていますが、流氷が近づくと白い氷も見えるようになります。
今年は暖冬予想 流氷は?
オホーツク海は世界有数かつ最南端の流氷の生産地。大陸からの冷たい空気と風でオホーツク海の海水が凍って海氷ができます。
北海道の流氷はサハリン東岸でできた海氷が流されてきたものです。
12月は全国的に気温が平年よりかなり高く、日本海側の雪の量も平年よりかなり少なくなりました。
今、オホーツク海の海氷はどうなっているのでしょうか。
現在の海氷面積 まさかの平年並み
オホーツク海の海氷面積ははじめ平年より少なめで推移していましたが、5日に48.79万平方キロメートルと平年に追いつきました。
現在は統計開始(1970/1971年)以来、最小となった昨シーズン(2014/2015年)よりも多くなっています。
この冬は暖冬予想でも北日本は平年並み。北日本は平年と同様に寒気が流れ込んでいます。
今のところオホーツク海の海氷に影響は出ていないようです。
流氷到来も平年並みの予想
海氷は今はまだサハリン付近にありますが、今後1週間も北寄りの風でさらに南下する見込みです。
1月下旬にかけてオホーツク海北部を中心に冬型の気圧配置になる日が多く、オホーツク海沿岸への流氷到来は平年並みになるでしょう。
網走地方気象台で流氷が観測される日(流氷初日)は今月中旬から下旬となりそうです。
ただ、流氷ツアーで流氷を見られるかどうかは別。
北海道に流れ着く流氷の量は、低気圧の位置や風などにより左右されます。流氷が北風に乗って大量に流れ着くこともあれば、南風が吹いて一気に北へ遠ざかってしまうこともあります。
流氷ツアーを予定している方はtenki.jpで天気に加え、風向きにも注目してみてくださいね。