ケルティック・パンク・バンド、ザ・ポーグスのギタリスト兼ソングライターのフィリップ・シェヴロンが10月8日、長きにわたるがんとの闘いの末、ダブリンで亡くなった。56歳だった。
2007年の夏に咽頭がんと診断されたシェヴロン、本名フィリップ・ライアンは、2012年8月にも新たな腫瘍が見つかり、すでに手術不可能だったそうだ。
ダブリン出身のシェヴロンは、1976年結成のアイルランド初のパンク・バンドとされるThe Radiators From Spaceのオリジナル・メンバーであった。「Faithful Departed」を収録した彼らのアルバム『Ghostown』(1979年)は、アイルランドで極めて重要な作品とされている。
The Radiators From Spaceの解散後、シェヴロンはシェイン・マガウアンとジェイムズ・ファーンリーのザ・ポーグスに加入し、2ndアルバム『ラム酒、愛、そして鞭の響き(Rum Sodomy & the Lash)』(1985年)に参加。3rdアルバム『堕ちた天使(If I Should Fall from Grace with God)』(1988年)では、バンドの人気曲のひとつ、「サウザンズ・アー・セイリング」を書いた。