着々とスマホとの距離を縮めている子どもたち。そのスマホ利用で、親がもっとも恐れているのは「意図せぬ課金」ではないだろうか。同調査でも、「有料アプリをダウンロードしていた」という人が4.9%、「意図しない課金、請求があった」という人が4.6%もいた。少数ではあるが、実際に子どものスマホ操作による課金を経験した人がいるのだ。さらに「最も大きかった金額」を聞いたところ、平均は「1万2528円」、中央値は「1000円」だったが、最高額は「50万円」というから驚きだ。

 一体子どもたちは何で課金したのだろうか? 自由に答えてもらったところ、「勝手に課金アプリで遊んでいた」「ヤフオクの落札」「フリマアプリから商品を購入するボタンを押していて購入するはめになった」といった回答が寄せられた。一方、「子どもの声に反応して、スマートフォンが音声認識をして国際電話をかけてしまった」という、親の予想の斜め上を行くような事態も。簡単にアプリやネットに繋がれる道具だけに、ちょっとした操作で思わぬ損失を生むことがあるようだ。

 多くの乳幼児がスマホを操作している一方で、親のセキュリティ対策はどうなっているのか。「アクセス制限や機能制限をかけている」(14.6%)、「無料のセキュリティアプリを入れている」(13%)という人もいたが、それを圧倒的に上回る65.7%もの人が「何もしていない」と答えた。

 しかし、子どもにスマホを使用させて「ウィルスに感染していた」「関係のないサイトにアクセスしていた」「電話に出たり切ったりしていた」なんてことも実際に起きている。なかには「110番に電話していた」といった、思わぬトラブルに発展しかねない事態もあった。スマホネイティブ世代に合わせて、親もセキュリティへの意識を高めていく必要がありそうだ。(ライター・横田泉)