フェデラー、史上最多ウィンブルドン8度目V 最年長35歳での偉業

AFPBB News
【AFP=時事】テニス、ウィンブルドン選手権(The Championships Wimbledon 2017)は16日、男子シングルス決勝が行われ、大会第3シードのロジャー・フェデラー(Roger Federer、スイス)は6-3、6-1、6-4で第7シードのマリン・チリッチ(Marin Cilic、クロアチア)を下し、史上最多8度目の優勝を飾った。

 足にできたマメの痛みに苦しむなど、試合中に涙を流す場面もあったチリッチをストレートで退け、四大大会(グランドスラム)19勝目を挙げた35歳のフェデラーは、1975年大会を32歳目前にして制したアーサー・アッシュ(Arthur Ashe)氏を抜いて、オープン化以降におけるウィンブルドン男子シングルスの最年長王者に輝いた。

 しかし、フェデラーにとってウィンブルドンで11回目、グランドスラムで29回目となったこの日の決勝は、第2セット0-3とリードを許した直後にタオルで頭を覆って泣き崩れたチリッチの姿も、人々の記憶に残るだろう。

 3週間後に36歳の誕生日を迎えるフェデラーは1年前、準決勝でミロス・ラオニッチ(Milos Raonic、カナダ)にフルセット負けを喫すると、その後は痛めた膝を休めるため、シーズンに幕を下ろしていた。

 これまでウィンブルドン通算7勝で肩を並べていたピート・サンプラス(Pete Sampras)氏とウィリアム・レンショー(William Renshaw)氏の記録を抜いたフェデラーは試合後、「このような高みに到達できたというのは信じられない。去年の後は、またこの場所で決勝の舞台に立てるか確信がなかった」と語った。

「ノバク(・ジョコビッチ<Novak Djokovic、セルビア>)には2度負けるなど悔しい決勝もあった。でも常に信じてきた。自分は戻ってくることができると信じ、夢を見続けてきた」

「こうして今、8個目のトロフィーと共にここにいる。最高だ。人生の中で自分を信じ続ければ、遠くまで行くことができる」

 1月にツアー復帰を果たしたフェデラーは今シーズン、全豪オープンテニス(Australian Open Tennis Tournament 2017)でグランドスラム18勝目を挙げると、米インディアンウェルズ(Indian Wells)とマイアミ(Miami)では2週連続優勝。さらに、グラス(芝)コートで行われたゲリー・ウェバー・オープン(Gerry Weber Open 2017)でも9度目のタイトルを獲得していた。

 今年はクレーコートシーズンを全休し、ウィンブルドンが今季わずか7大会目となっていたフェデラーは「もっと休まなきゃね。もう6か月消えるよ!もう一度うまくいくかは分からないけどね」とジョークを飛ばした。

 一方、決勝進出までの過程でフェデラーより4時間半以上多くの時間を要していたチリッチは、フルセットの激闘となったサム・クエリー(Sam Querrey、米国)との準決勝中にできたマメに苦しんだという。

 第2セット終了後に足にテーピングを施していたチリッチは「今も痛みがある。速く反応したり、素早く切り返したりしなくてはならないときに、そうすることができなかった」と振り返った上で、コートサイドでの涙は「自分のベストが出せないという気持ちだった」と身体的苦痛ではなく、感情面によるものだったと明かしている。

 最後はサービスエースをたたき込み、試合時間1時間41分で決着をつけたフェデラーは、1セットも落とさずにウィンブルドンを制した選手として、1976年のビョルン・ボルグ(Bjorn Borg)氏以来となる快挙を成し遂げている。
【翻訳編集】AFPBB News

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