おすすめポイント
1番地から順番に、チュウチュウ通りで繰り広げられる事件やドラマが描かれる人気の絵童話シリーズ「チュウチュウ通りのゆかいななかまたち」。町を舞台にしたお話が多いのですが、9作目となる『セーラと宝の地図』はチュウチュウ通りを飛び出して、できあがったばかりの船“チュウチュウ号”に乗って大冒険へと出かけます。行き先となる海が“チーチュウ海”というのがシャレが利いていますね。

チュウチュウ号は大波をかきわけて順調に島を目指していたのですが、海賊船と遭遇して危機一髪! あわや海に捨てられ、魚のえさとなるところで、セーラのとっさの機転で難を逃れます。お話は5つの章に分かれていますが、ハラハラドキドキの展開でページをめくる手が止まらず、一気読みしてしまうかもしれません。
オーストラリア生まれの作家エミリー・ロッダさんの文章を、さくまゆみこさんが翻訳し、「5ひきのすてきなねずみ」シリーズでもおなじみの絵本作家たしろちさとさんが挿絵を担当。ネズミたちの生き生きとした姿を描いたカラーの挿絵が、ストーリーを盛り上げてくれます。
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