yuuさん 撮影/上田泰世(写真映像部)
yuuさん 撮影/上田泰世(写真映像部)

 夏休みに没頭するのは外遊びでなくてもいい

yuu:ふだんは仕事などで忙しくて子どもとの時間があまりとれない親も、夏休みなら子どもとたっぷり過ごす時間がとれる人が多いと思います。長期休みは、どんなことをすればいいのでしょう?

高濱:お子さんが好きなことなら何でもいいんですよ。私は外遊びをおすすめしてますが、その子が好きなら家で歴史の本をずっと読むでもいいんです。エシカルジュエリーを作っている白木夏子さんは、子どものころはおばあちゃん家で鉱物の図鑑ばっかり見ていたそうです。

 外遊びが好きな子なら、川遊びがおすすめです。もし親御さんがどう遊んでいいかわからなかったら、足首くらいまでの浅い川に行って、親子で上っていくとか。生き物を見つけたり、石で水の流れをせきとめてダムを作ってみたり。遊んでいるうちに子どものほうから「これやろうよ、あれやろうよ」とやりたいことを次々思いつきますから。親も子もいつのまにか夢中になって、最高の1日を過ごせると思います。自然は水や植物、生き物など多種多様なものにあふれていて、「これやりたい」を主体的に描くことができる。

 さらに、1年生から6年生までそれぞれの遊び方ができます。花まる学習会でもサマースクールで子どもたちを川に連れていくと、1年生は川を渡るだけでも「つるつる滑って面白い!」といってずっとすべって遊んでます。3年生くらいになるとカジカなんかを捕まえてきたり、6年生くらいになると高い所から飛び込んだり。

yuu:それぞれの関心に従って、親子で夢中になって遊べばいいんですね。

高濱:あとは、日ごろあわただしい分、家でくっついて、ゆっくりコミュニケーションの時間を取るというのもいいですよね。お子さんが夢中になったり安心したりできることを、ぜひ一つでもいいからしてあげてください。

 (構成/布施奈央子)

※前編<AI時代に生き残るために大切な3つの力とは? 東大卒ママが高濱正伸先生に聞く>から続く

【前編はこちら】AI時代に生き残るために大切な3つの力とは? 東大卒ママが高濱正伸先生に聞く
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小3男子を育てるシングルマザー。フルタイムで働く傍ら、親子リンク服“SUGAR”のディレクターを務める。『東大脳を育てる3歳までの習慣』著者。インスタでは知育や美容、旅行など幅広く発信。インスタアカウント@punyuugram 親子リンクコーデ/Director @sugar.__yuu

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