親が仕事をしている場合、毎日忙しいなかで子どもと過ごす時間や学習の見守りをどうすればいいのでしょうか? 花まる学習会代表の高濱正伸さんは、「短い時間で複雑な学習を見守るのは難しい」と語ります。その理由とは? 東大卒でフルタイムで働きながら、シングルマザーとして小3の息子を育てるyuuさんが、花まる学習会代表・高濱正伸さんにインタビューしました。「AERA with Kidsアンバサダーが全力取材! 子育てのギモンをぶつけてみた」第1回後編をお届けします。※前編<AI時代に生き残るために大切な3つの力とは? 東大卒ママが高濱正伸先生に聞く>から続く

MENU 働く親に伝えたい、「安心」があれば大丈夫 学習のサポートで「文章題」には手を出さない!?  夏休みに没頭するのは外遊びでなくてもいい

働く親に伝えたい、「安心」があれば大丈夫

yuu:いまは共働き家庭も多くなりましたが、私が出産した9年前は、母親は家庭にいて子どもとの時間を大切にするべきという風潮がまだ強かったです。そんな中、高濱先生の著書を読んで、「やっぱり母親が働くことは悪影響ではないんだ」と勇気づけられました。私もそうですが、働いていると子どもと過ごす時間が短いのが悩みです。短い時間の中で、どんなふうに関わっていくといいでしょうか? 

高濱:親が働いていても子どもが立派に育った例は山ほどあります。因習にとらわれているだけで、科学的根拠はないんです。20年前と今では価値観が真逆ということも少なくありません。それこそ、詰め込み教育がAIにひっくり返されちゃうみたいなね(笑)。

yuu:私の両親も働いていましたが私は夢を叶えているし、東大時代の友人もみな、共働き家庭で立派に育ち活躍しています。

高濱:親御さんとお子さんの時間をどう過ごすか。働いている・いないにかかわらず、1日5分でいいから、1対1でくっついて「今日は何があった?」と話す時間を作るといいと思います。他のきょうだいがいないテレビもないところで、子どもが「ちゃんと見てくれてるな」と感じる時間を作ってあげるんです。

 親は、つい忙しくて向き合うことを忘れてしまったりしますよね。そうすると子どもは、「パパやママは自分に関心がないのかな」と感じてしまうことも。関心がないことほど怖いことはありません。子どもって、ほっといてもくっついてくるでしょう? あれをやってあげないと心が不健康になっちゃう。ぜひスキンシップをしたり話を聞いたりする時間を意識してみてください。

次のページへ「文章題」には手を出さない!?
著者 開く閉じる
yuu
yuu

小3男子を育てるシングルマザー。フルタイムで働く傍ら、親子リンク服“SUGAR”のディレクターを務める。『東大脳を育てる3歳までの習慣』著者。インスタでは知育や美容、旅行など幅広く発信。インスタアカウント@punyuugram 親子リンクコーデ/Director @sugar.__yuu

1 2 3