「開かずの間」は生まれ変わって真ん中の子の部屋になりました/After
「開かずの間」は生まれ変わって真ん中の子の部屋になりました/After

 ついに、夫が動きだしました。彼の片づけスイッチが自発的に入った休日は、負けていられないと朝から晩まで頑張り、そんな夫婦を末っ子も応援してくれました。

【本日の末っ子のお言葉】とうとうボクの出番だね。ママとパパが疲れたらマッサージしてあげる(片づけないんかーい!)

 そして見事、全部屋コンプリート!一番の難所だった「開かずの間」はスッキリと床が見えて、真ん中の子の部屋になりました。

 12月中旬、家のリセット後、初めて上の子が帰ってくる日。ひそかな目標として「上の子が帰りたくなる実家」を掲げていた女性はドキドキです。

 家に入ると、「スゲー!どうやったの?」と驚きの声。末っ子がすかさず「ママがね~、めっちゃがんばったんだよ」と報告してくれました。

「お母さんも家が片づいて気持ちがスッキリしたでしょ。あとはダイエットだな」と言われつつ、みんなで上の子が作ったご飯を愉しみ、広くなったリビングでゴロゴロして、床暖房を堪能。

「床暖ってさ、きれいなお部屋だとあったかいところいっぱいあるんだよ。散らかってると物が邪魔で、あったかいところ少ないんだよね~」(末っ子)。くつろぎながら久しぶりのきょうだいの時間を過ごしたのでした。
                               上の子はリセットされた実家で充電できたのか、「正月三が日はこっちに泊まるよ。やっぱり実家が落ち着くし、過ごしやすくなったしね」と言って、帰っていきました。

 女性が一番望んでいたことがかないました。年末年始は、家族で穏やかに過ごしたそうです。

 自信を取り戻した女性は今、ビフォー/アフターからさらに進化したアフターの毎日を楽しんでいます。和室にはフローリングを貼り、これまで入ってほしくても入ってもらえなかった業者さんにキッチンとお風呂の換気扇の大掃除を頼みました。

 好きな本をしまう棚も入れ替え、自分の人生をもっと大切にしていく準備が整ったところです。

◯西崎彩智(にしざき・さち)/1967年生まれ。お片づけ習慣化コンサルタント、Homeport 代表取締役。片づけ・自分の人生・夫婦間のコミュニケーションを軸に、ママたちが自分らしくご機嫌な毎日を送るための「家庭力アッププロジェクト®」や、子どもたちが片づけを通して”生きる力”を養える「親子deお片づけ」を主宰。ラジオ大阪「西崎彩智の家庭力アッププロジェクト」(第1・3土曜日夕方)が2021年5月1日からスタート。フジテレビ「ノンストップ」などのメディアにも出演

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西崎彩智

西崎彩智

西崎彩智(にしざき・さち)/1967年生まれ。お片づけ習慣化コンサルタント、Homeport 代表取締役。片づけ・自分の人生・家族間コミュニケーションを軸に、ママたちが自分らしくご機嫌な毎日を送るための「家庭力アッププロジェクト?」や、子どもたちが片づけを通して”生きる力”を養える「親子deお片づけ」を主宰。NHKカルチャー講師。「片づけを教育に」と学校、塾等で講演・授業を展開中。テレビ、ラジオ出演ほか、メディア掲載多数。

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