hair & make up 高草木 剛(VANITES)/styling TEPPEI/costume ENCENS、NEONSIGN、HARIM/prop styling 遠藤歩 AYUMI ENDO(すべて表紙も)
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 音楽家・俳優で文筆家でもある星野源さんがAERAに登場。6月に発売されたシングル「不思議/創造」に込めた思いを聞いた。AERA2021年6月28日号に掲載された記事を紹介する。

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 2020年は主に役者としての1年になった。ドラマ「MIU404」の撮影とオンエア、映画「罪の声」の劇場公開、そしてドラマ「逃げるは恥だが役に立つ ガンバレ人類!新春スペシャル!!」の撮影。

「役者の仕事を1年間やり続けたことがなかったので、楽しかったですね。自分の仕事のスタイルとして、役者をしたら次は音楽、音楽をやったら次は役者という流れなんです、普通は。だから積み重ねる作業がこれまでできなかった。でも役者の仕事を積み重ねていけたので、すごく充実感のある1年でした」

 本来は、新型コロナウイルスの感染の広がりがなければ、音楽活動を行う予定もあった。ツアーで各地を回ったり、作品をリリースしたりすることも視野に入れていたのだが、結局のところ、それらの多くがキャンセルになってしまった。

 そんな状況でなかったら、きっとできていたこと。そんな状況を経たからこそ、やらなければと思ったこと。高まる音楽への意欲は、新たな曲を作るに際し、いよいよ存分に解きはなたれた。

「1年の間にたまった音楽的欲求を、2カ月近くフルに使って、レコーディングにどっぷり注ぎ込めたと思います。いつもなら諦めるようなことも諦めずに、モチベーションを高く保ったまま、集中して『創造』を作ることができたのはよかったですね」

「不思議/創造」は、2018年にリリースされた「ドラえもん」以来、約3年4カ月ぶりのシングルとなる。

「復活の狼煙(のろし)と言うと大げさかもしれないけど、これからちゃんとやるよ、みたいな感じですかね(笑)」

 2021年は音楽家としての1年に。星野源が現在の胸のうちを語った。(ライター・門間雄介)

AERA 2021年6月28日号