主菜にコクと爽快感をプラス【コクうまみじん】
<br />【材料】長ねぎみじん切り…大さじ4、ごま油…大さじ4、おろし生姜(またはわさび)…小さじ1、醤油…小さじ1/2
<br />【作り方】肉や魚など、うま味のある料理にかけて使おう。昆布茶や鶏ガラスープの素など、うま味を足せば、豆腐、麺類、ごはん類との相性アップ。
主菜にコクと爽快感をプラス【コクうまみじん】
【材料】長ねぎみじん切り…大さじ4、ごま油…大さじ4、おろし生姜(またはわさび)…小さじ1、醤油…小さじ1/2
【作り方】肉や魚など、うま味のある料理にかけて使おう。昆布茶や鶏ガラスープの素など、うま味を足せば、豆腐、麺類、ごはん類との相性アップ。

 コロナ禍が続き、外食頻度が下がるなか、おうちごはんがマンネリ気味──。そんな悩みを解決する、おいしくて体にもよい常備菜がある。AERA2021年6月21日号から。

【料理研究家さわけんさん直伝! 香味常備菜「黄金レシピ」はこちら(全6品)】

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「飽きた。自分の味に、とことん飽きた」

 都内在住の女性(44)は、今晩作るメニューを考えて、そうため息をついた。女性は子どもはおらず、同じ年の夫と共働きの2人暮らし。夕食は夫婦で概ね交代で作る。以前の食生活は外食中心で、自炊の頻度があがったのは、コロナ禍ゆえだ。

 豚しゃぶ、焼き魚、鶏肉のソテー、冷ややっこ、煮物……。

 どの料理を思い浮かべても、記憶の中で味まで再現できる。夫の料理ですら、味わいはすべて想定の範囲内だ。

 1度目の緊急事態宣言中は、自炊にまだ新鮮味があった。手料理を楽しみ、夫と「自炊も、まったり過ごせてなんだかいいね」と言い合った。

 2度目の緊急事態宣言中は、たまに感染対策をとった飲食店に赴いて軽く飲んで肴をつまみ、食事のマンネリ化を避けた。

 だが、3度目ともなると、いよいよ限界を感じた。さっと作れるがそこまで多くないレパートリーは何巡もした。さらにアルコール提供の終日自粛要請が出された。女性と夫は夕食に酒がないと味気なく、外食を諦めた。テイクアウトも試したが、濃いめの味付けはピンとこない。もうしばらく、このマンネリ極まる食生活を続けなければならないと思うと、気が重い。

■マンネリ打破の秘策

 今年1月、「フーディストサービス」が20~60代以上の男女を対象に実施したアンケート(有効回答694人)によると、「料理をする際に困っていることやストレスに感じていること」がある人からは、「献立のレパートリーに悩む(62%)」「毎食作るのが大変(54%)」に次ぎ、「自身の料理の味に飽きてしまう(33%)」という回答が寄せられた。

 多くの人が自分の料理に辟易しているということだ。

 そんなマンネリを打破し、新風を起こしてくれる秘策はないものか。科学する料理研究家のさわけんさんに相談した。

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