立体イラスト/kucci、撮影/写真部・高野楓菜(AERA6月21日号から)
立体イラスト/kucci、撮影/写真部・高野楓菜(AERA6月21日号から)

 そんな学びの先に身につくものを、桑原校長は「高性能自立型エンジン」と表現する。自分で興味を持ったことに挑戦する。好きだと感じたことをとことん追求する。そうすると当然他者とぶつかることもある。

「それにどう折り合いをつけていくか。子どもたちは対話し、試行錯誤しながら他者を尊重するようになっていきます。そうすることで世界にも目を向け、それが自分にも戻ってくる。自分たちと世界を常にグルグルと回りながら成長してほしいです」(桑原校長)

(編集部・川口穣)

AERA 2021年6月21日号より抜粋

著者プロフィールを見る
川口穣

川口穣

ノンフィクションライター、AERA記者。著書『防災アプリ特務機関NERV 最強の災害情報インフラをつくったホワイトハッカーの10年』(平凡社)で第21回新潮ドキュメント賞候補。宮城県石巻市の災害公営住宅向け無料情報紙「石巻復興きずな新聞」副編集長も務める。

川口穣の記事一覧はこちら