桑田佳祐「ひとり紅白」で「天は二物も三物も与えた」と思わせたある理由

巨大人形が観客を盛り上げた第三回「ひとり紅白歌合戦」の大トリ、和田アキ子「古い日記」を歌う桑田佳祐(写真/ビクター提供)
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柴那典(以下、柴)これまで3回の「ひとり紅白歌合戦」で歌われたのは、全部で171曲ですね。僕は「ひとり紅白」で初めて知った曲がたくさんあります。
渡辺祐(以下、渡辺)「次、GS(グループ・サウンズ)やるから」とか言われて、「わー」っとなるお客さんは、桑田さんと同世代か、少し上の世代が多いはずです。そういう意味で桑田さんよりも上の世代の人が聞いてもブレずに、若い世代の人が聞いてもブレないようにという苦心をすごく感じます。

桑田佳祐が「ひとり紅白歌合戦」で歌った昭和と平成(AERA 2019年6月10日号より)
渡辺:「この人のこの曲はすごくいい曲だから、みんなに伝えたい」というのもあるだろうし、「この人のこのサウンド感みたいなものは今聞いてもオッケーだよね」っていうような意味もあるんじゃないかな。
柴:わかります。

桑田佳祐が「ひとり紅白歌合戦」で歌った昭和と平成(AERA 2019年6月10日号より)
柴:そうですね。声の使いかたとか元ネタを知らなくても「おっ!」て、思いますもん。

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