※写真はイメージ(gettyimages)
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 まもなく芸能生活30周年を迎える櫻井翔さんがAERAに登場。俳優、キャスター、歌手、アイドルと幅広い活動を通じて、出会いにも恵まれたという。「映画 ネメシス 黄金螺旋の謎」では広瀬すずとダブル主演を務める。AERA 2023年4月10日号から。

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 2021年放送の広瀬すずとのW主演ドラマ「ネメシス」が映画になって帰ってきた。

「期間を空けて同じ役を演じることに対し、『ドラマのときと同じ動きが自然にできるのだろうか』という不安はありました。でも、ドラマでご一緒した方々との空気感ですぐに不安は払拭されました」

 脚本を手掛けたのはミステリーの旗手として知られる秦建日子。複雑かつ緻密な物語を入江悠監督が立体的なエンターテインメントに仕上げた。

「いろいろな要素がぎゅっと詰まっています。僕が演じた風真の役割もそのなかの1ピース。全体を通して、ひとつのアトラクションのように楽しんでいただけるんじゃないかと思います」

 スケールアップした代表作に真摯に向き合いながらも、「僕はあくまでも一演者。『こういう味の作品になりました』とは言えるけど、それが美味しいか不味いかは見る人に委ねる立場」だと話す。

AERA 2023年4月10日号より
AERA 2023年4月10日号より

 俳優としてだけでなく、タレントとしてもキャスターとしても第一線で活躍を続ける。

「報道番組に携わるなかでノンフィクションを伝えていて、映画やドラマではフィクションを表現しています。両方をアウトプットできる立場にいられることに幸せを感じています」

 さまざまな仕事をするからこそ、幅広い出会いがある。「誰がどこで作品に触れているかはわからない」という。

 最近、ドラマスタッフから、15年ほど前に放送していた「まごまご嵐」が好きだったといわれたという。自分のパラリンピック取材を見たことがきっかけで、パラスポーツの記者になった人と会ったこともある。

「誰かの人生の一ページのほんの数行にでも、嵐もしくは自分がいたことが感じられるとすごくうれしい。やってきて良かったと心から思うんです」

(ライター・小松香里)

AERA 2023年4月10日号