ゆきは今年1月、虹の橋をわたった 撮影/夜行さん
ゆきは今年1月、虹の橋をわたった 撮影/夜行さん

 きっと本邦初・お遍路を結願したとして、「NyAERA2021」に登場してくれたこよみちゃんとゆきちゃん。2にゃんは地元・徳島を応援する猫コスプレーヤーとして多くの人に愛されていて、そして何より飼い主の夜行さんの大切な家族です。

 今年1月、ゆきちゃんが虹の橋を渡りました。49日を前に、夜行さんが伝えたいことを語ってくれました。

お遍路を結願したこよみとゆき 撮影/夜行さん
お遍路を結願したこよみとゆき 撮影/夜行さん
巡った一カ所一カ所に思い出がある 撮影/夜行さん
巡った一カ所一カ所に思い出がある 撮影/夜行さん

■10年続いたルーティン

 ゆきちゃんは、話しかけてもらうのが好き、かまってもらうのが好きで、私が家にいる間はずっとそばにいる感じの子でした。毎朝同じ時間に起きてきて、仕事に行くときは見送ってくれて、家に帰ってきたら出迎えてくれて電話で話している時も、自分が話しかけられているのかと思ってお返事したり、ちょいちょい顔に手を伸ばしてきたりして、ずっと私の傍にいる子でした。

  去年の12月下旬のその日、ゆきちゃんが起きてこなかったんです。10年間続いたルーティンだったので、寝床を覗いたら調子が悪そうに見えて、心配になりました。年末年始が近かったので、「心配しすぎでもいいから」と思って病院に行ったんです。

 血液検査で貧血があるとわかりました。すぐに食欲が落ちて食べても吐いてしまうようになって、1日置きに点滴に通うようになりました。10年もお付き合いのある病院だったので、心配もしてくれて、「年末年始も何かあったら連絡していいよ」と言ってくださったんです。

■いつまで一緒にいられるか

 腎臓が弱っているとわかったのは、1月2日。ゆきちゃんのいつもピンク色の肉球が真っ白になって、体も冷えてしまって、病院に駆け込んでもう一度、血液検査をしてもらった後でした。猫の腎臓病について獣医師さんに病気に詳しく説明してもらい、いつまで一緒にいられるかも尋ねました。

 1月5日、今年の仕事はじめの日。帰宅したら、ゆきちゃんが倒れていて、慌てて駆け寄りました。少しでもゆきちゃんをあたためてあげようとマッサージをして、ずっと傍にいました。このところは鳴く元気もなかったのに、お話しするみたいな感じで鳴いてくれて。

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「ずっと傍にいるからね」と伝えた