スマホ対応で令和版「24時間戦えますか」状態に　テレワークで仕事が自宅にも“侵出”

　働き方改革が進み、仕事で休みを取りやすくなったが、十分に体や心を休められていない人もいるようだ。その原因として、いつでもどこでもスマホから仕事の連絡が入ってくるようになったことが大きい。AERA 2023年2月13日号の記事を紹介する。

【グラフ】労働者1人あたりの平均年次有給休暇取得率はこちら

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「24時間戦えますか」は、決して過去の話ではない。令和の現代ならではの24時間の戦いがある。

　都内に住むエンジニアの管理職女性（60）は、コロナ禍になって週の半分は在宅勤務に切り替わった。10年くらい前までは働き詰めで、出張の移動時間に寝るのが楽しみだったワーカホリック。最近は働き方改革の流れで休むようになった。

「でも、チャットがいつまでも追いかけてくるんです」

　テレワークが始まって、スマホで社内チャットをするようになった。スマホのメールより気軽に送れる分、確認のスピードが求められるし、チャットで緊急性が高い連絡が送られてくる。