西島憲さんと西島紗織さん(撮影/篠塚ようこ)
西島憲さんと西島紗織さん(撮影/篠塚ようこ)

 AERAの連載「はたらく夫婦カンケイ」では、ある共働き夫婦の出会いから結婚までの道のり、結婚後の家計や家事分担など、それぞれの視点から見た夫婦の関係を紹介します。AERA 2022年12月12日号ではホテルチェーンで経営企画を務める西島紗織さん、ネット広告企業でマネジメントを務める西島憲さん夫婦について取り上げました。

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夫29歳、妻26歳で結婚。2人暮らし。

【出会いは?】大学時代の先輩後輩。同じテニス同好会だった。

【結婚までの道のりは?】大学時代から交際を続けて7年目、夫が転職して、遠距離恋愛が終わったのがきっかけ。

【家事や家計の分担は?】平日の食事は、それぞれが自己調達。洗濯と掃除は気づいた人がすることにしているが、夫の方が比較的気づきやすい。食器洗いは妻。財布は別々。

妻 西島紗織[29]ホテルチェーン 経営企画

にしじま・さおり◆1993年、神奈川県生まれ。明治学院大学経済学部を卒業。都内のホテル運営会社に就職。ホテルのシステム運営会社に転職した後、2021年からホテルチェーン本部で役員

 家事はやってません。って、どや顔で言うのも変なんですけど、食材を買って、料理を作っていると、結構な時間を取られます。

 でも、二人とも仕事にやりがいを持っています。そのための取捨選択です。

 結婚当初はバランスのいいメニューを考えて、休日は2食くらいは料理してたんです。でも、あるとき、夫が「今日は作らなくていいんじゃない? 外食しよう」と言いました。自覚はないんですけど私、そのときめちゃめちゃ喜んでいたらしくて。確かに「私ずっと家事やってるな」と思いました。内心、嫌だったかもと吹っ切れました。

 今は毎日、自分で食べる分だけ弁当を買って帰るか、大戸屋やくら寿司で外食する形に落ち着きました。

 家事をしないことに罪悪感はあるんです。女性は料理をするものだと、子どもの頃から思っていたので。でも、家事以上に仕事が楽しいんです。全自動洗濯機や弁当に頼って、家事をしないという選択肢もありだと思いました。

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