photo 本人提供(五十嵐さん)
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 1990年代にバスケットボールブームを巻き起こした漫画『SLAM DUNK』の新作映画が公開された。まさにスラムダンク世代と語る、群馬クレインサンダーズの五十嵐圭選手に話を聞いた。AERA2022年12月12日号の記事を紹介する。

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 連載が始まった時、10歳だった僕はまさに「スラムダンク世代」。好きだったのは、翔陽高校の藤真健司です。選手兼監督という設定に惹かれ、プレイスタイルはもちろん髪形まで寄せてました。僕の座右の銘「今を大切に」は、桜木花道が負傷しつつもコートに戻る時に言った「オレは今なんだよ!!」が原点です。

記憶に残る名言3選(AERA2022年12月12日号)
記憶に残る名言3選(AERA2022年12月12日号)

 当時は高校生離れしたハイレベルなプレイだと思いながら読んでいました。でも、今の高校生は当たり前のようにできる。スラムダンクと同じことを「やってみたい」と思った結果、競技レベルも上がっていると感じます。

 僕は今、Bリーグ最年長です。湘北高校のメンバーで長く現役をやるとしたら、流川楓じゃないかな。理由は、抜群のセンスに加えてケガが少ないこと。これは長く続けるには重要な要素です。海外リーグに挑戦し、さらに日本に戻ってから、またプレイするような選手になっていたらいいですね。

 連載が終わった時は驚きましたが、いつかまた会えると信じてきました。4歳の長男と一緒に映画館で観るのが楽しみです。(構成/編集部・古田真梨子)

AERA 2022年12月12日号