夢のハリウッドで武者修行をし、輝く未来を掴んだ。10月28日にデビュー曲「JUST DANCE!」でジャニーズ初の全世界配信を果たす。デビュー直前の思いをリモートインタビューで語った。AERA 2022年10月31日号から。

【写真】単独表紙を飾った川島如恵留さん

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 ――今年3月からメンバー全員でアメリカ留学し、さらなる表現力、パフォーマンス力の向上を目指して武者修行中のTravis Japan(以下、トラジャ)。彼らが待ちに待った吉報は、サプライズで届けられた。9月19日、いつものようにファンに向けてメッセージ動画を撮影していると、ビデオ通話でつながっていた滝沢秀明副社長から一本の動画が送られてきた。再生すると過去映像が流れ始め──。

吉澤閑也(以下、吉澤):滝沢さんが編集してくださっていて。懐かしい、感慨深いなと思って見ていました。

松倉海斗(以下、松倉):そしたら、突然「全世界配信デビュー発表!」という文字が出てきて。

宮近海斗(以下、宮近):えっ!? えっ本当!? って(笑)。まったく予想もしてなくて、リアクションできないくらい実感が湧かなかった。だから茫然としているメンバーもいたし、うれし泣きしているメンバーもいたし……。

松倉:泣いたのは、僕、松倉と七五三掛(しめかけ)と松田元太です。

七五三掛龍也(以下、七五三掛):これからも7人で活動を続けられるんだという喜びと、ファンの皆と約束していた、デビューへの夢を叶えることができたという思い。いろんなものが重なって、ぶわ~っと感情があふれてしまいました。

宮近:そのあと自然と円陣みたいな形になった。皆で「よかった、よかった」と言い合って、うれしさをわかち合いました。

■米で観客を沸かせた

 ――渡米直後から、さまざまなダンスコンペティションに挑んだ。世界的なダンス大会「World of Dance Championship」では和洋折衷のパフォーマンスで観客を沸かせ、全米4位、世界9位という好成績を残した。それをきっかけに、世界的なオーディション番組「アメリカズ・ゴット・タレント」にも出演。一糸乱れぬシンクロダンスで辛口で知られる審査員のサイモン・コーウェルや、3千人の観客からも熱狂的に支持され、準決勝まで出場を果たした。

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